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28
Jan

米金融市場にハリケーンへの警戒感

user 著者 鳥羽賢

アメリカに超大型ハリケーンが接近している。

超大型ハリケーン「イルマ」が接近

アメリカでは南東部のフロリダ州に、超大型ハリケーン「イルマ」が接近している。6日にはトランプ大統領と民主党が債務上限撤廃措置の3ヶ月延長で合意し、債務上限問題はひとまず落ち着いたばかり。しかしそれもつかの間、ハリケーンの接近によって金融市場には警戒感が広がっている。

今日の展望

今日は午後9時半にカナダの8月雇用統計が発表されます。

日本225(円)

4日ぶりに上昇

北朝鮮のリスクなどから今週になって下げが続いていた国内株式市場だが、7日になるとようやくリバウンド。前日のNY株式市場が上昇したこともあり、日経225平均は76円高の19,433円から始まった。しかし市場には北朝鮮リスクへの警戒感が残っているため、場中になっても買いは続かず。結局前場から後場にかけて上げ幅を縮小し、終値は39円高の19,396円だった。

米ドル/円

今年の最安値を更新

アメリカへのハリケーンの接近や北朝鮮リスクなどから、米ドルは軟調な地合が続いている。米ドル/円は7日も朝方の109円付近から夜には108円台後半まで下落。そして夜になると長期金利が低下し、一時は2%に接近。長期金利の低下を受けて米ドルが売られ、108円近くまで米ドル安に。この水準は4月につけた安値を更新し、今年の最安値となった。

ユーロ/円

ドラギ総裁が10月の緩和縮小を示唆

ECBが7日夜に金融政策を発表し、政策金利・量的緩和ともに据え置きとされた。しかしその後のドラギ総裁の会見で、「10月に量的緩和に関する大半の決定を行なう」と発言。これが10月の会合で量的緩和縮小を決定することを示唆していると受け取られ、発言後にユーロが上昇。発言前には130円台前半にあったユーロ/円は、発言後に131円近くまで上昇したが、すぐに反落した。

ついに1,350ドルまで上昇

世界的な金利上昇傾向や地政学的リスクなど、さまざまな要因から金買いが広がっている。またアメリカに超大型ハリケーンが接近していることも、7日の金買い材料となった。朝方は1,330ドル台前半にあったNY金 [i] だが、日中から夜にかけて上昇し8日未明には1,350ドルに到達。この水準は昨年の米大統領選時の水準をとうに超え、昨年9月以来約1年ぶりの高値となる。

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