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28
Jan

米減税政策への期待でリスク選好姿勢

user 著者 鳥羽賢

10日金曜になっても米減税政策への期待が続いた。

今週はイエレン議長の議会証言などが材料

日本時間の9日木曜夜にトランプ米大統領が近い将来に減税を発表と示唆する発言を行ったため、それ以降は円安・株高が進行。そしてその流れは10日になっても続いた。今週になると14日と15日にそれぞれFRBのイエレン議長が米議会で証言を行い、それが大きな材料となる可能性がある。また引き続きトランプ大統領の動向にも注視が必要と思われる。

今日の展望

今日の午前9時以降には特筆すべき経済指標の発表はありません。

日本225(円)

トランプ減税期待で暴騰

すでに述べたように、前日夜にトランプ大統領が近い将来の減税発表を示唆する発言を行った。この発言以降日経225先物は急騰し、朝方までには19,100円台に。円安も進行したために10日の市場では日経225平均が前日比309円高の19,216円で寄り付いてスタート。その後も買いは止まらず、終値は469円高の19,378円と大発会以来の上げ幅だった。夕方以降の先物の時間は上昇が一服し、19,300円台で11日朝まで推移。

米ドル/円

前日の円安後に伸び悩み

9日のトランプ大統領発言で113円台まで円安になった後、10日の日中から夜にかけては伸び悩み113円台でずっと推移。そして11日の午前1時過ぎに、トランプ大統領が記者会見で「通貨切り下げについては以前から指摘してきた」と米ドル切り下げを示唆する発言。このために会見後に数十銭米ドルが下がったが、それ以上の米ドル売りは見られなかった。

カナダドル/円

カナダの雇用統計は堅調

10日の午後10時半に、カナダの1月雇用統計が発表。新規雇用者数は予想の前月比1万人減に対し、発表は4万8300万人増と好調だった。また1月失業率も予想の6.9%より低い6.8%と堅調だった。発表前は86円30銭付近にあったカナダドル/円だが、発表後に50銭ほど急騰。しかしその後は伸びないまま先週の取引を終えた。

WTI原油

IEA月報で需給見通しが改善

国際エネルギー機関(IEA)が、10日に月報を公表。その内容によるとOPEC加盟国の1月の産油量は、減産合意の目標にかなり近い日量100万バレルの減少だった。また世界の石油需要についても上方修正されていた。月報の内容を受け、NY原油は52ドル台から53ドル台まで上昇。だがアメリカの石油掘削リグ稼働数は今週も8基増だったため、それ以上の上昇にはならなかった。

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