米朝首脳会談は合意文書に署名で終了

筆者 鳥羽賢 |

12日に米朝首脳会談が行なわれた。

 

金融市場には大きな影響なく

12日に史上初となるアメリカと北朝鮮の首脳会談がシンガポールで行なわれ、数時間の会談の後北朝鮮の非核化に関する合意文書に両首脳が署名して終了した。会談が無難な結果に終わったために、金融市場には特に大きな影響はなかった。今週はこの後日米欧の政策金利発表が控えており、14日午前3時にはアメリカがまず発表する。

 

 

日経225平均 - 23,000円乗せ後下げる

この日の早朝に円安が進行し米ドル/円が110円を大きく超えたことから、株式市場でも日経225平均 [i] が173円高の22,977円でスタート。その直後に5月22日以来となる23,000円をつけた。しかしその後はそれ以上の上昇は見られず、22,900円前後で米朝首脳会談の進行とともに上下する展開に。午後2時頃に合意文書に署名との報道が流れても大きな動きはなく、終値は74円高の22,878円だった。

日経225平均15分足チャート

 

USD/JPY - 米ではFOMCが開始

世間が米朝首脳会談に注目していた12日だったが、アメリカではFOMCが開始。14日の午前3時に政策金利が発表される予定。今回は0.25%の利上げが予想されており、確率はかなり高いと見られている。FOMC発表前となった12日のレートは、早朝に米ドル買いがあり110円40銭付近まで上昇。だがその後は米朝首脳会談の結果や米5月CPIの発表にもあまり動かず、13日朝まで110円台前半で横ばいだった。

USDJPY15分足チャート

 

USD/TRY - 米利上げ期待から米ドル高継続

円に対しては横ばいだった12日の米ドルだが、新興国通貨に対しては上昇が目立った。最近利上げを立て続けに発表して暴落を止めていたトルコだが、この日はまたリラが軟調。米ドル/トルコリラは12日朝には1ドル=4.52リラ付近にあったが、その後は日中から夜にかけて一貫して米ドル高・リラ安が継続。13日朝までには4.6リラに近付いた。

USDTRY15分足チャート

 

BTC/JPY - 再び大きく下げて72万円

数日前に韓国の仮想通貨取引所がハッキングの被害に遭ったと報道されて以来、ビットコインは軟調な動きが続いている。12日朝には76万円前後にあったレートは、米朝首脳会談には反応せずにそのまま夜まで横ばい。しかし夜と13日早朝に2回大きな下げがあり、13日朝までには72万円まで下落した。

BTCJPY15分足チャート

 

今日の展望

14日の午前3時にアメリカの政策金利が発表されます。

 

 

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筆者について
鳥羽賢

慶應義塾大学経済学部卒業。輸入業務に従事後、ライターとして2003年より主に経済分野を中心に執筆活動を行う。企業トップへインタビューした上での、ビジネス記事執筆経験多数。ポータルサイト『オールアバウト』では、「世界のニュース・トレンド」テーマなどで、数年間政治・経済ニュース記事を執筆。FXの専門誌『月刊FX攻略.com』でも各通貨ペアの特徴解説など、FX攻略記事を執筆した経験がある。主な著書に、『とにかくわかる! FX超入門者』(すばる舎)などがある。翻訳活動も行い、FX投資教材の翻訳を中心に、金融分野の翻訳実績も多数。自身でも投資を行い、FXのトレードも2006年以来7年以上にわたって継続している。