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24
Jan

米中間の貿易戦争は不可避に

user 著者 鳥羽賢

アメリカと中国の貿易戦争は避けられない見通しになった。

アメリカが500億ドル相当の追加関税を発表

アメリカが先週末に中国から輸入される1102品目について、500億ドル相当の追加関税をかけることを発表。中国も直ちに同規模の報復関税を発表したため、米中間の貿易戦争激化は避けられない情勢になってきた。米中貿易戦争懸念を受け、15日のNY株式市場ではダウ工業平均が一時300ドル近く下げた。

今日の展望

19日の午前2時半からECBのドラギ総裁が講演を行ないます。

日本225(円)

円安から小幅高

前日は為替がやや円安に動いたことから、この日の国内株式市場は高くスタート。日経225平均は145円高の22,883円で寄り付いた。しかしその後は目立った動きはなく、前場から後場まで22,800円前後で横ばい。終値は138円高の22,851円だった。夕方以降の先物の時間になると、米中貿易戦争懸念からNY株式市場が下げたため、日経225先物も一時22,600円台まで下落した。

WTI原油

減産縮小への動きを受け下落

NY原油は15日朝から夜8時頃まで、66ドル台後半で横ばい。しかしその後、ロシアとサウジアラビアが減産縮小に向けて新たな行動を起こしているとの情報が流れた。OPEC総会を22日に控えている原油相場は、この情報を受けて夜以降に2ドルほど急落。64ドル台後半で先週を終えた。

米ドル/円

一時111円に近付く

FRBの利上げペースが加速との見通しが広がったため、15日午前中に米ドルが上昇。米ドル/円は一時111円に近付いた。また正午過ぎに発表された日銀の金融政策には、あまり反応はなかった。しかし午後になりアメリカが中国に対して大規模追加関税をかけるとの報道が流れ、それを受けて110円50銭付近まで反落。その後は先週終了まで110円台後半に留まった。

20ドルほどの大幅安

アメリカの利上げが今年は4回になるとの見方が広まり、金利を生まない資産である金の相対的価値は下がっている。15日は朝方から夜まで1,300ドル付近に留まっていたNY金 [i] は、夜以降になって大幅下落。この動きには利益確定売りなども含まれたと見られている。結局16日未明までの下落幅は20ドルに達し、一時は1,270ドル台をつけつつ先週を終えた。

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