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15
Nov

米中貿易問題に神経質な動きが続く

user 著者 鳥羽賢

14日から15日にかけて米中問題に敏感な動きが続いた。

NY株式市場は一時下落

米中貿易問題で協議が続いているが、14日の中国商務省からの発表では合意に向けて前進しているという明確なメッセージはなかった。また米債利回りが低下したこともあり、NY株式市場は中盤に一時ダウが100ドル以上下落。しかしその後は切り返し、この日は前日比わずか1ドル安で終了した。また15日朝になって米高官が「合意は近い」と発言したことを好感し、株式市場が上昇している。

今日の展望今日は午後7時にユーロ圏の10月CPIが発表されます。午後10時半にアメリカの10月小売売上高が発表されます。

日本225(円)

利益確定売りで下げる

前日のNYダウはパウエル議長の発言を好感して92ドル高で終了。しかしこの日の日経225平均は6円高の23,325円から始まり、前場はあまり動かなかった。昼休みから後場開始直後にかけ、先物売りも含めた利益確定売りが拡大。午後1時過ぎには23,100円を割るところまで下げたが、その後はややリバウンドし終値は178円安の23,141円と2日連続の3桁下落となった。

米ドル/円

夜に米債利回りが低下

米ドル/円は14日朝には108円70銭台にあったが、日中から夜にかけて緩やかに下落。午後10時半には米10月PPIが発表され、予想の前年同月比+0.9%に対し発表は+1.1%だったものの、この統計にはあまり反応しなかった。一方この日夜には米債利回りの低下が目立ち、日付が変わった頃にそれを受けた米ドル売りが拡大。一時は108円20銭台をつけたが、15日未明には少しずつ反騰している。

ユーロ/円

ドイツGDPは回復

14日午後4時にドイツの第3四半期GDPが発表され、予想を0.1ポイント上回る前年同期比+1.0%だった。ドイツは前期と前々期の成長率がほぼ0だったものの、今期はやや回復した。午前中から午後にかけてやや下落し119円50銭台にあったユーロ/円は、この発表を受けやや上昇。夜になると119円30銭まで下落した後、オランダ中銀のクノット総裁が「ECBは追加緩和に慎重になるべき」と発言したことなどから15日未明になるとユーロ高が続いた。

WTI原油

米原油在庫は予想以上の増加

米民間石油団体が前日発表した原油在庫は前週比減少していたため、14日朝に57ドル台前半にあったNY原油は夜までに数十セント上昇。そして夜には米エネルギー情報局(EIA)の週間原油在庫が発表され、予想の前週比140万バレル増に対し発表は220万バレル増と予想以上の増加だった。またガソリン在庫は減少の予想に反して増加だった。この統計を受け原油価格は急落し、15日未明には一時57ドルを割ったがその後はやや反発している。

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