27
Jan

米ドルが約6年ぶりの106円台

user 著者 鳥羽賢

8日に米ドル/円が約6年ぶりに106円台をつけた。

8日は米ドル全面高

8日は目立った米経済指標の発表はなかったが、先週からの米ドル高地合がそのまま継続してドルが全面高になった。先週金曜に発表された米8月雇用統計は14万2000人増で予想より大幅に悪かったが、その影響は今週まで残らなかったようだ。米ドルはユーロなど他の通貨に対しても上昇した。

今日の展望

今日は午後5時半にイギリスの7月鉱工業生産指数が発表されます。

米ドル/円

ついに106円台を回復

ここ1~2週間の米ドル高が今週に入っても継続した。8日昼間からドルはゆっくりと上昇していたが、NY時間が始まると上げ足を速めた。9日未明には急激に円安・ドル高が進行し、2008年10月以来となる約6年ぶりの106円台まで乗せた。ここ数週間で、シカゴのIMM通貨先物ポジションも円ショートが急増している。

ユーロ/米ドル

さらにユーロ安進行で今年の最安値を更新

8 日に米ドルはユーロに対しても売られ、1.29を割って1.28台に突入、今年の最安値をまた更新した。なお、8日にはフィンランドの首相が「ロシアに対する追加制裁で合意した」と発言をしたが、この発言自体はそこまでユーロを押し下げる効果はなかった模様だ。

ドル高に反比例して下げる

金は米ドルと反対に動くことが多く、8日も上昇する米ドルとは逆に下げた。しかし下げ幅はそれほど大きくはない。NY市場の金は今年は1,200~1,400ドルのレンジで動いており、まだそのレンジから外れておらず、ブレークする兆しも見せていない。金の需要自体は底堅く残っているので、金の先物価格も今後急速に下げるとは考えにくい。

WTI原油

中国の需要減見通しなどで今年最安値レベルに

8日に中国の8月貿易統計が発表されたが、輸入が前年比2.4%減と振るわない内容だった。この材料から原油自体への需要減観測が高まり、原油価格は下落した。8日には一時1月以来となる91ドル台をつけ、今年の最安値レベルにまで下がった。その後はやや反騰し、日本時間の9日朝には93ドル付近まで戻している。

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