30日に米5月PCEデフレーターが発表された。
30日の午後9時半に米5月個人消費に基づくPCEデフレーターが発表。予想の前年同月比+6.4%に対し発表は+6.3%と予想を下回った。また食料品を除いたコア指数は、予想が前年同月比+4.8%、結果が+4.7%だった。特にコア指数は3ヶ月連続で低下しており、米インフレのピークアウト感が台頭。発表後は米長期金利や米ドルが下落した。また他に発表された米景気指標は低調だったため、NYダウは一時600ドルほど下落し終値は254ドル安だった。
今日の展望
今日は午後6時にユーロ圏の6月消費者物価指数速報値が発表されます。午後11時にアメリカの6月ISM製造業景況指数が発表されます。
前日のNYダウは82ドル高と小幅高で終了したものの、30日の東京株式市場は景気懸念などから軟調な展開となった。日経225平均は51円安の26,753円で寄り付き、その後は前場から後場にかけて一貫して下落。後場には一時下げ幅が500円に近付き、終値は411円安の26,393円だった。夕方以降の先物は一時26,100円台まで下落したが、1日未明になるとNY株式市場の反発とともに200~300円上昇した。
30日朝方には136円60銭付近に留まっていた米ドル/円は、午後からやや円高に動き夜の米5月個人消費発表前には136円台前半になった。そして午後9時半に発表された米5月PCEデフレーターは、すでに述べたように予想を下回り米のインフレピークアウトを示唆した。この統計を受けて米の利上げ加速見通しが後退し、その後は円高・米ドル安が進行。一時は135円50銭台まで円高になった。
金価格は30日午前中に多少上昇して一時1,820ドルをつけた後、午後以降下落。午後9時半の米経済指標発表前には1,800ドルに接近した。そして米5月PCEデフレーターが発表されると、米利上げ加速見通し後退から金利を生まない資産である金の相対的価値が高まり、発表直後に20ドルほど急騰。しかしその後欧州各国の中銀総裁による利上げに対する積極的な発言があったことで、金の相対的価値は再度低下し数時間で20ドル近く下落した。
6月になってから大幅下落が続いてきたNY天然ガスは、30日日中は100万BTU=6.5ドル付近で横ばい。そして午後11時半には米天然ガス在庫が発表され、予想の前週比740億立方フィート増に対し発表は820億立方フィート増と予想を上回る増加だった。この統計を受け天然ガス価格は数時間で15%以上暴落し、1日未明には5.3ドル台をつけて4月上旬以来3ヶ月ぶりの安値となった。
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