LINE
2
Jul

米の景気後退観測高まる

user 著者 鳥羽賢

1日に発表された米経済指標は低調だった。

インフレが個人消費を抑制

米で1日午後11時に6月ISM製造業景況指数が発表され、予想の54.9に対し発表は53.0と予想を下回った。前日に発表された同様の景況指標も予想を下回っており、米経済の後退懸念が高まっている。高インフレのため、個人消費が抑制されているのが原因と見られる。米景気後退観測の高まりから1日のNYダウは一時300ドル近く下落したが、後半に切り返し終値は322ドル高だった。

来週月曜の展望

来週月曜は午後4時にトルコの6月消費者物価指数が発表されます。

日本225(円)

場中に大幅続落

景気後退懸念が高まる米では前日のNYダウが254ドル安で終了。その流れを受け1日の東京株式市場も大幅下落の日となった。日経225平均は寄り付きこそ67円高の26,460円と高かったものの、前場に数百円下落。昼休み中の先物も売られたため、後場開始早々に25,000円台に突入。そのまま後場は25,000円台に留まり、終値は458円安の25,935円だった。しかし2日未明のNY株式市場後半が反発したことで、日経225先物も26,000円を回復した。

小麦

大幅安で4ヶ月ぶりの安値

米などの生産地で今期の収穫が進んでいることを材料に、最近の小麦相場は下げが続いている。30日に3月上旬以来約4ヶ月ぶりに1ブッシェル=9ドルを割って8ドル台をつけたシカゴ小麦は、1日日中から夕方にかけて8.8ドル付近で推移。そして夜になるとまた売りが増え、今週終了時までに8.4ドル台をつけて3月以来の安値をまた更新した。

米ドル/円

円高進行し134円台

前日発表された米景気指標が低調だったため、米景気の後退懸念が高まり発表後は米長期金利と米ドルの軟調な動きが継続。米長期金利は1日午前中から午後にかけ、3%を割って2.9%付近まで低下した。朝方に135円台後半だった米ドル/円は、日中には円高に動き午後には134円台に。その後やや円安に動いた後午後11時発表の米経済指標が予想を下回ったことで再度134円台をつけ、2日未明は135円台前半で推移しつつ今週を終えた。

WTI原油

夕方以降上昇し一時109ドル

米景気後退懸念が高まったために前日夜から1日未明にかけて原油価格も下落し、1日朝方までに106ドル台に。しかしその後は、ノルウェーの石油業界で労使交渉がまとまらなければ来週5日からストライキに入るとの情報などを受け上昇。またこの日発表された米国内の石油掘削リグ稼働数は前週比1基増の595基だったが、原油相場にはあまり影響がなく2日未明には一時109ドルをつけた。

この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。

世界の取引チャンスを活かしましょう