週末に米とベネズエラの緊張が高まった。
米トランプ政権はベネズエラのマドゥロ独裁政権を以前から批判しており、かつベネズエラで生産された麻薬が米に持ち込まれることで批判を強めていた。米は今月10日にベネズエラへの締め付け措置としてタンカー1隻を拿捕。さらに先週末20日に2隻目を拿捕し、3隻目も追跡中と発表した。これらの動きによって両国の緊張が高まり、週明け22日には金や原油などの商品先物が上昇。そのような状況だがこの緊張はNY株式市場には大きく影響せず、ダウ工業平均は一時300ドル以上上昇した末に227ドル高で終了した。
今日の展望
今日は午後10時半にアメリカの第3四半期GDPが発表されます。同時刻にカナダの10月GDPが発表されます。
先週金曜に日銀が政策金利を発表し予想通り0.25%の利上げだったものの、その後の植田総裁の会見では来年以降の利上げに対し慎重な姿勢が示され円安が進行した。円安の進行を受けて週明け22日の東京株式市場は堅調な展開となり、日経225平均は577円高の50,084円と寄り付き時から大台の50,000円を回復。寄り後も前場に大きく上昇し、50,500円台をつけて上昇幅が1,000円を超えた。だが後場になると50,400~500円付近で落ち着いた動きとなり、終値は895円高の50,402円だった。
ロシアとウクライナの和平交渉の進展などから今月前半のNY原油は下げが続き、先週には一時55ドルをつけたが先週後半はやや反発して56.6ドルで19日を終えた。しかしすでに述べたように週末に米が2隻目のベネズエラタンカーを拿捕したことで産油国であるベネズエラとの緊張が高まり、それが週明けの原油相場にとって買い材料に。日中は57ドル付近で安定していたものの、夜になって買われて58ドルまで上昇。23日未明はそのまま58ドル付近に留まった。
米とベネズエラ間の緊張の高まりは原油にとって買い材料となったと同時に、貴金属銘柄にとっても安全資産としての買い需要を高めた。先週を4,350ドルで終了したNY金は、週明け22日は午前中から上昇して10月につけた史上最高値の4,380ドルを更新した。正午過ぎに4,400ドルを超えたがそれでもまだ買いは止まらず、夜から23日未明にかけて上昇して23日午前中には4,500ドルに接近。10月の最高値を100ドル以上更新した。
金価格の高騰がマスコミで広く報じられているが、銀もここ数週間~数ヶ月に高騰し最高値更新が続いている。先週金曜に最高値を更新して67ドルで終了したNY金は、22日は朝方から大きく上昇して69ドルを突破し連日の最高値更新。午後から夜にかけては69ドル付近で横ばいが続いたものの、23日未明になってまた買いが多く入り午前中には70ドルに接近している。
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