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28
Jan

欧米が祝日の中でもリスク回避進行

user 著者 鳥羽賢

14日は欧米が軒並み祝日だったがリスク回避の流れは止まらなかった。

トルコでは国民投票が行われた

14日は欧米諸国がグッドフライデーの祝日で、株式・先物市場は軒並み休場していた。そんな中、16日の日曜にはトルコで大統領権限の拡大を目指す憲法改正を問うための国民投票が行われ、17日朝までに賛成派の勝利がほぼ確定。これでトルコは事実上の独裁政権になる。トルコの政情やシリア・北朝鮮の地政学的リスクを嫌気し、14日夜から17日朝にかけて円高・株安が依然進行している。

今日の展望

今日は午前11時に中国の第1四半期GDPが発表されます。

米ドル/円

米経済指標も悪く円高が止まらず

すでに述べたように、欧米が祝日だった14日も地政学的リスクなどから円高・米ドル安の流れが続いた。14日朝には109円台だった米ドル/円だが、日中から夕方にかけて108円台後半で推移。そして午後9時半にはアメリカの3月CPIが発表されたものの、予想の前月比±0%に対し、発表は-0.3%と低調だった。この指標を受けて円高が一段と進行し、108円台半ばで先週を終えた。

ユーロ/円

トルコ国民投票を受け週明け114円台

欧州もアメリカと同様に14日は多くの国が祝日だったが、為替市場では取引が行われていた。そして地政学的リスクなどを背景に、ユーロ売りも継続。また来週の日曜に第1回投票が予定されているフランス大統領選への警戒も、ユーロ安に拍車をかけている。14日朝に115円台後半だったユーロ/円は、先週終了時までに前半に下落。週明けになるとトルコの国民投票の結果を受け、昨年11月以来の114円台まで下落した。

米ドル/トルコリラ

国民投票の結果にはリラ高で反応

トルコの国民投票が改憲賛成派の勝利で終わったことは、すでに述べた。改憲派が勝利で終わるとリラが下落するのではないかという予想もあったものの、実際には市場はリラ買いで反応。先週終値時点では1米ドル=3.67リラ付近だったが、週明けは3.63リラ台で始まっている。

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