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Nov

欧州の感染拡大を嫌気しNY株下落

user 著者 鳥羽賢

19日のNY株式市場は大幅下落した。

欧州の感染再拡大を警戒

11月に入ってドイツやオーストリアなど中西欧の国でも感染が急速に再拡大しており、オーストリアは19日にロックダウンの実施を発表した。欧州の感染再拡大を懸念し、19日夕方以降は円高・ユーロ安が進行。また先物市場では原油が大きく下落した。NY株式市場も感染再拡大懸念を受け序盤から軟調な展開が継続し、ダウ工業平均は268ドル安で終了した。

来週月曜の展望

来週月曜は午後12時にアメリカの10月中古住宅販売件数が発表されます。

日本225(円)

先物が夕方に急落

前日のNYダウは60ドル安と小幅下落で終了し、東京市場で日経225平均は43円高の29,641円で寄り付いた。場中になると岸田政権の55兆円景気対策への期待から買いが優勢になり、前場から後場にかけて緩やかながら上昇。終値は147円高の29,745円だった。しかし夕方の先物の時間になると、欧州感染再拡大懸念を受けて200円ほど急落。その後は29,500円台から600円台で推移しつつ今週を終えた。

ユーロ/円

最大2円の円高・ユーロ安

すでに述べたように、欧州では感染が再拡大し19日にはオーストリアがロックダウンを発表。その材料に加えて夕方頃にECBのラガルド総裁が、利上げに対し慎重な発言を行った。日中は130円よりやや低い水準で横ばいが続いていたユーロ/円は、感染再拡大と総裁発言を受けて夕方過ぎに2円ほど急落。一旦128円をつけたがその後反発し、20日未明には128円台後半に留まった。

WTI原油

1ヶ月半ぶりの安値

前日に大きく下落して80ドルを割ったNY原油は、19日は朝方の78ドル台から日中緩やかに上昇して夕方には79ドル台を回復した。だがその後、欧州の感染再拡大や米が日本・中国などに戦略石油備蓄(SPR)放出を要請していることなどを材料として下落。数時間で一気に3ドル以上下げ、20日未明には約1ヶ月半ぶりの安値となる75ドル台前半をつけた。

ポンド/円

ユーロとともに下げる

欧州での感染再拡大は、EUをすでに離脱した英にとっても影響は避けられない。ポンド/円は19日朝方から午後までは154円台前半で小動き。そして午後4時には英10月小売売上高が発表され、予想の前月比0.5%増に対し発表は0.8%増だった。この発表後にポンドが小幅上昇したものの、午後6時頃のユーロ下落とともにポンドも2円近く急落して152円台に。夜になってやや反騰し、今週の終値は153円台だった。

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