森友問題の影響は比較的軽微

筆者 鳥羽賢 |

12日は森友問題の急展開にも関わらず株式市場は堅調だった。

 

麻生財務相は辞任を否定

週末に財務省が森友問題に関する決裁文書を書き換えたことを認めたために、森友問題は急展開を迎えた。麻生財務相や安倍総理に対する政治責任が問われかねない状況になったものの、麻生財務相は辞任を否定。そのために日本の株式市場への影響は比較的軽微なものに留まり、12日の東京市場は続伸した。

 

 

日経225平均 - 一時500円高を超える

前日のNY株式市場が大幅高で終わったことから、12日の国内株式市場は朝から堅調な展開。日経225平均は357円高の21,826円で寄り付き、その直後に上げ幅が500円を超えて22,000円に近付いた。しかし森友問題が急展開を迎えたことから安倍政権の将来に暗雲が立ち込め、その後は下落が継続。後場には21,600円台まで下げたが、麻生財務相が午後2時過ぎの会見で辞任を否定したために終値は355円高の21,824円だった。

日経225平均15分足チャート

 

WTI原油 - 前日の反動で下げる

米国内の石油掘削リグ稼働数が7週ぶりの減少に転じたと発表されたことなどから、先週9日にはNY原油 [i] が62ドル台に急騰。そして12日も62ドル台前半から始まった。しかし先週の急騰の反動から、12日は日中から夜にかけて緩やかに下げる展開が継続。夜には61ドル台前半になった。さらにファンドの原油買いポジションが減少していると発表されたために、13日未明に一時60ドル台まで急落したが、すぐにリバウンドした。

oil15分足チャート

 

USD/TRY - 経常収支悪化でリラ下落

トルコが12日の午後4時に1月経常収支を発表。予想の69億米ドルの赤字に対し、発表は71億米ドルの赤字と予想以上の赤字だった。12日の朝方から夕方まで1米ドル=3.81リラ付近で横ばいだった米ドル/トルコリラは、経常収支の発表を材料として夕方以降上昇(リラ下落)し、13日未明には3.84リラ台に到達。またトルコリラ/円も、2005年のデノミ以来の最安値レベルとなる1リラ=27.7円付近まで下落した。

USDTRY15分足チャート

 

BTC/JPY - Coincheck返金開始にも地合は回復せず

1月26にネムの大規模流出事件が起こったCoincheckが、被害者への日本円での補償を12日に開始した。だがこのニュースでも仮想通貨市場の地合はそれほど回復せず。朝方から夜まで102~105万円で横ばいだったビットコインは、夜以降に急落。節目の100万円を割り、そのまま13日朝まで90万円台で推移した。

BTC15分足チャート

 

今日の展望

今日は午後9時半のアメリカの2月CPIが発表されます。

 

 

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筆者について
鳥羽賢

慶應義塾大学経済学部卒業。輸入業務に従事後、ライターとして2003年より主に経済分野を中心に執筆活動を行う。企業トップへインタビューした上での、ビジネス記事執筆経験多数。ポータルサイト『オールアバウト』では、「世界のニュース・トレンド」テーマなどで、数年間政治・経済ニュース記事を執筆。FXの専門誌『月刊FX攻略.com』でも各通貨ペアの特徴解説など、FX攻略記事を執筆した経験がある。主な著書に、『とにかくわかる! FX超入門者』(すばる舎)などがある。翻訳活動も行い、FX投資教材の翻訳を中心に、金融分野の翻訳実績も多数。自身でも投資を行い、FXのトレードも2006年以来7年以上にわたって継続している。