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21
Feb

株式市場は上値を抑えられる

user 著者 鳥羽賢

20日は日米ともに株式市場が場中に大幅下落した。

COVID-19への懸念から下落

1月下旬から世界的な懸念が高まっているCOVID-19だが、中国では今でも感染者が増え続けており1ヶ月経っても収束の兆しはない。19日から為替市場では急激な円安が進行しているため、20日の東京株式市場は高く寄り付いたもののCOVID-19懸念から場中に大幅下落。同様にNY株式市場も日本時間の21日午前1時頃にダウが短時間で400ドルも急落するなど、COVID-19への懸念が株式市場の上値を抑えている。

今日の展望今日は午後7時にユーロ圏の1月CPIが発表されます。

日本225(円)

朝方上昇もその後下げる

すでに述べたように前日夕方頃から為替市場では急激な円安が進行。またNYダウも116ドル高と上昇したため、この日の日経225平均は266円高の23,666円からスタートした。前場は当初上昇し23,800円を越えたものの、その後COVID-19の経済への影響に対する懸念から大きく下落。後場は主に23,400円台で推移し、終値はわずか79円高の23,479円だった。

米ドル/円

112円まで上昇後は横ばい

19日から為替市場では急激な円安になっており、その地合が20日になっても継続した。20日朝方には111円20銭付近にあった米ドル/円は、日中から夕方にかけて円安が続き午後7時頃には昨年4月以来となる112円をつけた。だがその後は米新規失業保険申請件数が発表されたがほぼ予想通りだったこともあり、21日朝まで大きな動きなく112円付近で横ばいだった。

リスク回避の買いが進み1,620ドル

米ドルと反対に動くことが多い金だが、この日はそのセオリー通りに動かなかった。20日朝方から夕方頃にかけて1,605~1,610ドルで推移していたNY金は、夕方以降になってCOVID-19への懸念などからリスク回避の買いが進み上昇。夜には1,620ドルに到達し、2013年以来7年ぶりの高値をつけ、21日朝まで主に1,620ドル台に留まった。

天然ガス

米在庫減少で一時上昇

米エネルギー情報局(EIA)が、20日に週間天然ガス在庫を発表。前週比1510億立方フィート減の2兆3430億立方フィートだった。米在庫が予想以上に減少したため、日中から米在庫発表前まで100万BTU=1.95ドル付近で推移していたNY天然ガスは発表後に上昇。節目の2ドルを越えて2.02ドルをつけた。だがその後は今後の気温が高くなるという予想が出たため、在庫発表後の上昇幅を超えて下落し21日朝までに1.9ドルを割った。

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