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Dec

来週以降の株式市場に暗雲

user 著者 鳥羽賢

来週からの株式市場は厳しくなる可能性がある。

29日は日米ともに下落で終了

日本時間で28日朝にアメリカでトランプ大統領が香港人権法案に署名し、法案が成立した。28日はアメリカが感謝祭で株式市場が休場していたものの、29日になると日米ともに主要株式指数が下落。香港人権法案に対して中国が報復措置を打ち出してくるのはこれからで、来週以降の株式市場には暗雲が立ち込めている。

来週月曜の展望来週月曜は午後12時にアメリカの11月ISM製造業景況指数が発表されます。

日本225(円)

米中問題懸念から続落

前日は香港人権法案が成立したが、NY株式市場は休場していた。その一方為替は円安に動き、円安を受けてこの日の日経225平均は88円高の22,497円からスタート。しかし米中対立の激化懸念や香港株式市場の下落など悪材料が多く、前場から後場にかけて下げが継続。終値は23,300円を割り、115円安の23,294円だった。

天然ガス

売り材料重なり8%下落

NY天然ガスは29日朝には100万BTUあたり2.47ドル付近で取引。それに先立ち、今週米政府から発表された天然ガス在庫は予想の前週比890億立方フィート減に対し、発表は280億立方フィート減と減少幅が予想より少なかった。それに加えて米国内の生産量は最近増加しており、さらに今冬の気温が平均より高いという情報が流れ29日は価格が大幅下落。30日朝の終了間際には一時2.28ドルまで下がり、前日比8%安の暴落となった。

カナダドル/円

加GDPは予想を上回る

29日の午後10時半にカナダの9月及び第3四半期GDPが発表。9月は予想の前年同月比+1.4%に対し、発表は+1.6%だった。また第3四半期の方は予想が前期比年率+1.2%、結果が+1.3%だった。カナダドル/円は朝方に10銭ほど下げた後、日中から夜まで82円40銭台で横ばい。そしてGDP発表にも大きな反応はなく、そのまま今週終了時まで82円40銭付近に留まった。

WTI原油

米原油生産・輸出増で大幅安

NY原油は29日日中から夜まで58ドル付近で横ばい。そして夜には米エネルギー情報局(EIA)が原油の生産・輸出量を発表し、生産量が増加したとともに輸出量も増加。1949年以来70年ぶりに純輸出国となったとの内容だった。この統計を受けて原油価格は急落し、30日未明にかけて売りが継続。前日比4%以上安い55ドル台半ばで今週を終えた。

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