来週はクリスマスの週になる。
先週と今週は12ヶ国・地域が政策金利を発表する年末の政策金利発表ラッシュの週だったが、ほぼ全てが予想通りの発表で波乱はなかった。そして来週は25日木曜がクリスマスであり、欧米は休日になる国が多く市場参加者が少ない閑散市場になると予想される。そのような状況だが19日夜に発表された米経済指標はほぼ予想通りだったものの、NYダウは前日から地合が回復しておりこの日も序盤に約300ドル上昇。終盤に多少下落して終値は183ドル高だった。
来週月曜の展望
来週月曜は午後4時にイギリスの第3四半期GDP改定値が発表されます。
日銀利上げ観測を受けた円高や半導体銘柄の売りなどを受け、日経225平均は今週15~18日の4営業日で3回大きく下落。そして迎えた19日の寄り付きは前日比386円高の49,387円で、日銀発表前となった前場には200円ほど上昇。昼休み中に日銀が利上げを発表したものの発表後に為替は円安に動いたため、後場開始直後には49,700円台をつけた。その後は大きく動かず緩やかな下げが続き、終値は505円高の49,507円だった。夕方以降の先物は為替が大きく円安に動いたことを受け上昇し、大台の50,000円を回復した。
日銀の政策金利発表前となった19日午前中の米ドル/円は、1ドル=155円50~70銭のレンジで小動き。そして発表された金利は予想通り0.25%の利上げで0.75%とされた。この利上げは予想通りだったためにレートは円高に動かず、午後はむしろ緩やかな円安が進行。そして植田総裁が会見で今後の利上げに慎重な姿勢を示したため、会見後は円が大きく下落。夜に157円を超えても止まらず、今週の終値は157円70銭で高市政権成立後の円最安値に接近した。
植田総裁が来年以降の利上げに慎重な姿勢を示したことで、日銀の利上げ発表にも関わらず19日午後以降は急激な円安になった。そして円は対米ドルだけではなくユーロなど他の通貨に対しても下落。19日朝方に1ユーロ=192円50銭だったユーロ/円は、午前中から日銀利上げ発表後の正午過ぎにかけて緩やかに上昇。その後植田総裁の会見が行われ利上げに慎重な姿勢が示されると円安・ユーロ高が加速し、今週終了時までに約1円50銭ユーロ高に動き184円60銭と史上最高値を更新して今週を終えた。
今年になってから金価格の高騰が広く報じられているが、同じ貴金属銘柄である銀も同様に高騰して最高値の更新が続いている。19日朝方には65.5ドルだったNY銀は、午前中に小幅下落した後、午後以降に上昇。夜になると66ドル付近で一旦落ち着いたものの、20日未明に再度上昇して67ドルを突破。今週水曜から2日ぶりに最高値を更新した。
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