来週は23日金曜に日本の4月CPIが発表される。
来週は23日金曜に日本の4月CPIの発表が予定されており、生鮮食料品を除いた数字で前年同月比+3.5%と予想されている。日本のインフレ率は一時期2%台で安定していたがここ数ヶ月また上昇しており、予想通りの3.5%なら2022年12月以来の高い水準となる。そのような状況だが16日には4月住宅着工件数をはじめ複数の米経済指標が発表され結果は強弱まちまち。NY株式市場はこの日も堅調な展開が続き、終値は332ドル高だった。
来週月曜の展望
来週月曜は午後6時にユーロ圏の4月消費者物価指数改定値が発表されます。
16日午前8時50分に日本の第1四半期GDPが発表され、予想の前期比年率0.3%減を下回る0.7%減だった。前日のNYダウは271ドル高で終了したものの、低調なGDPを受けて日経225平均は7円安の37,748円で寄り付き。前場はマイナス成長による景気後退懸念を受けて売りが多く入り37,400円台まで下落した。だが売りが一巡した後は前場の残り時間から後場にかけて反発し、終値は1円高の37,753円だった。
今週行われた米と韓国との通商交渉で為替が議題に挙がったとの情報から、日米間でも円安の是正が協議されるとの観測が高まりその後は円高が進行。16日朝には1ドル=144円台をつけた。その後しばらくは145円付近に留まり午後にも一時144円台をつけたが、夕方頃から反発。さらに午後11時に発表された米経済指標で1年後の期待インフレ率が7.3%と高い数字だったため、FRBによる利下げ観測が後退して146円まで円安に。そのまま146円付近で推移しつつ今週を終えた。
今週になってから西アフリカのカカオ豆生産国であるコートジボワールの今期の収穫で品質の悪いものが多いとの情報が流れ、それがココア買い材料になっている。15日は500ドルほど上昇して1トン=10,500ドルで終えたNYココアだが、16日になっても買いは止まらず連日の上昇。この日は2月以来となる11,000ドルをつけ、週足では2,000ドル近い大幅高で今週を終えた。
今週になって米中間で関税引き下げで合意があり、14日には実行された。これが世界経済に対するリスク後退につながり、金価格は軟調な展開となっている。前日・15日には米ドル安と逆に上昇し16日早朝には3,250ドルをつけたNY金だが、世界経済リスク後退による金売りの流れは止まらずこの日日中から夕方過ぎにかけて下落。夜には3,150ドルに接近したもののそこで下げ止まり、その後は反発して今週の終値は3,200ドル近くだった。
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