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Dec

日米など株式市場が大幅上昇

user 著者 鳥羽賢

18日は株式市場が大幅上昇の日となった。

米による関税が予想未満で懸念後退

18日未明にアメリカが対中追加関税の第3弾を発表したが、税率が10%に留まるなど市場 の予想よりも小規模な内容だった。その後は中国が報復関税を発表したものの、貿易戦争拡大に関する懸念はやや後退し株式市場が大幅上昇する1日になった。18日のNY株式市場ではダウ工業平均が185ドル高と大幅上昇。

今日の展望

今日は正午頃に日銀が金融政策を発表します。午後3時半から黒田総裁が会見を行います。

日本225(円)

2月以来の高値まで上昇

すでに述べたように、18日未明にアメリカが中国に対する新たな関税を発表。NY株式市場は終盤に下落した。しかし関税の内容が市場の懸念ほどではなかったため、この日の株式市場は堅調な相場となった。日経225平均は52円安の23,042円で寄り付いたが、前場に大幅上昇し23,000円を大きく上回る位置まで到達。後場には23,400円台で推移し、終値は326円高の23,420円と2月上旬以来の高値をつけた。

WTI原油

シリア情勢懸念で一時70ドル

NY原油は18日朝方から夕方頃まで68ドル台で推移。しかしその後、ロシア軍機がシリアで撃墜されたとの情報が発表された。最近イスラエルが首都にミサイル攻撃を行って緊迫していたシリア情勢の懸念がこの発表でさらに高まり、夜になって原油が上昇し一時70ドルを超えた。ただその後は特に買い材料もなく、19日朝にかけて緩やかに反落している。

米ドル/円

リスク選好の米ドル買いが継続

対中国追加関税が予想より小規模だったことが、米ドルのレートにも買い材料となった。米政府による発表があった18日未明には米ドルが売られ、18日朝には111円台後半まで下落。だがその後米経済への影響がそれほど大きくないとの認識が広がると、米ドルは上昇に転じ午後には112円を突破。夜に発表された米経済指標もまずまずの数字で、19日朝までには112円30銭付近に到達。

米ドル/トルコリラ

乱高下しつつ利上げ前の水準に

先週の13日木曜にトルコ中銀が6.25%の大幅利上げを発表し、その直後にはリラが急騰した。しかしその後トルコ経済への懸念が消えないため、リラはまた少しずつ下落している。18日朝には1米ドル=6.3リラ台にあったレートは、夕方以降に急上昇(リラ急落)し6.4リラを超えた。この水準は先週の利上げ前の水準になり、これで利上げによるリラ高が全て消えたことになる。その後は乱高下をしつつ19日朝まで6.4リラ前後で推移している。

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