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24
Jan

日本はお盆休みの週

user 著者 鳥羽賢

今週は日本がお盆休みとなる。

市場はトルコリラショックに警戒

今週は日本がお盆休みの週となる。株式・先物市場自体が休場となるわけではないが、多くの日本人投資家は休暇を取っており、閑散市場になることが予想される。市場では先週後半からトルコリラが暴落しており、トルコが金融危機に陥るリスクが高まっている。そしてトルコの金融危機は、トルコに対して債権を多く持つ欧州各国に波及するのではないかと警戒されている。

今日の展望

今日は特に重要な経済指標の発表はありません。

日本225(円)

お盆休み前の手じまい売りなど

トルコリラが急落していることへの警戒や、お盆休み前の手じまい売りが増えたことなどから、先週金曜の国内株式市場は軟調だった。日経225平均は8円高の22,606円で寄り付いたものの、前場から売りが増え昼休み前までは22,500円付近で推移。後場になるとさらなる下落が続き、終値は300円安の22,298円だった。夕方以降の先物もトルコリラの暴落からリスク回避の売りが増え、22,100円台まで下げて先週を終えた。

米ドル/トルコリラ

リラが金曜に20%の大暴落

先週金曜にトルコリラが大暴落し、金融危機のリスクが一気に高まった。朝方には1ドル=5.5リラ台にあった米ドル/トルコリラだが、夕方にリラ急落し一時6リラに。さらに夜になるとトランプ大統領がトルコの鉄鋼・アルミに対する関税を倍増させるとツイートし、これがリラ暴落を引き起こし一時は前日から20%も安い6.6リラをつけた。また週明けには7リラを超えて下げており、通貨危機は目前に迫っている。

WTI原油

来年の石油需要見通し引き上げで上昇

米エネルギー情報局(EIA)が先週水曜に発表した原油在庫が予想ほど減少していなかったため、水曜夜から木曜にかけてNY原油は66ドル台で推移。しかし金曜になると国際エネルギー機関(IEA)が来年の世界の石油需要見通しを公表し、前回公表時より11万バレル多い日量150万バレル増とした。この統計を手掛かりに夕方以降原油が買われ、11日朝までに67ドル台半ばに到達した。

ユーロ/円

トルコ危機の欧州波及を懸念

欧州の銀行はトルコに債権を持っているケースが多いため、トルコの金融危機が欧州に波及する懸念が高まっている。またイギリスの離脱による混乱の拡大に対する懸念もあり、先週金曜のユーロは終日軟調。朝方には127円台後半にあったユーロ/円だが、日中から夜を通してユーロ安が続き先週終了時点では126円台半ばに。週明けになるとユーロが一段と売り込まれ、125円台をつけている。

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