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24
Jan

日本のGDPが大幅下方修正

user 著者 鳥羽賢

10日朝に発表された日本のGDPは大幅下方修正だった。

マイナス幅が速報値の2倍以上に

週明け10日朝の8時50分に日本の第3四半期GDP改定値が発表され、前期比年率で予想の-1.9%に対し、発表は-2.5%だった。速報値時点の-1.2%からマイナス幅が2倍以上になったことになる。今年の夏は災害が多かったのでその影響もあるとは言え、2%を超えるマイナスは日本経済のこれからの見通しをも悪くする数字と言える。海外では米中貿易戦争に歯止めの兆しが見えず、市場にとっていい材料が見当たらない。

今日の展望

今日は午後6時半にイギリスの10月GDPが発表されます。

日本225(円)

NY株安にも関わらず上昇

前日・6日木曜はNY株式市場が米中貿易戦争懸念で一時ダウ800ドル近く暴落。その後切り返したもののマイナスで終了した。しかしこの日の東京市場は、NY株安にも関わらず比較的堅調。日経225平均は前日比142円高の21,643円で始まり、その後も21,600円台を中心に推移。後場になっても大きく崩れず、終値は177円高の21,678円だった。だがNY株式市場は7日も大きく下落したため、先週終了時までに先物が21,300円台まで下落。

米ドル/円

米雇用統計発表後に下げる

米労働省が7日の午後10時半に11月雇用統計を発表。予想を下回る前月比15万5000人増だった。7日の米ドル/円は日中は雇用統計前の様子見ムードで、112円80銭付近で小幅推移。しかし夜に発表された雇用統計の数字が悪かったことと、NY株式市場がこの日も下落したことでリスク回避の円買いが進行し、夜から8日未明にかけて下落。112円50銭付近まで下げて先週を終えた。

WTI原油

減産量決定で上昇

OPECの総会が前日に開催されたが、ロシアが参加していなかったために具体的な減産量で合意ができなかった。この先送りを嫌気し前日はNY原油が一時50ドル付近まで下げ、そのまま7日日中は51ドル付近で推移。だがこの日にロシアを交えて開催された閣僚級会合で、日量120万バレルの減産で合意できた。この決定を好感して原油価格は一時54ドルまで上昇したものの、8日未明にはやや下げて終了した。

7月以来の1,250ドルをつける

米国内外で市場にとってのリスクが高まっており、株式市場は下落している。それが金にとって買い材料になり、金価格は7日も堅調。また株安はFRBによる利上げペース鈍化観測を台頭させ、金利を生まない資産の金の相対的価値を高めている。7日日中から夜まで1,230ドル台後半に留まっていたNY金は、夜以降NY株式市場の下げを受け上昇が加速。8日未明には1,250ドルをつけ、7月以来5ヶ月ぶりの高値となった。

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