市場からシリア懸念が後退

筆者 鳥羽賢 |

12日になって市場のシリア懸念が後退した。

 

トランプ大統領が「攻撃の時期は未定」とツイート

11日にはアメリカがシリアに対して本格的に攻撃を開始する可能性が報じられたことから、シリアの地政学的リスクが台頭。株式市場は一時下落した。しかし12日になって、トランプ大統領が「(シリアへの)攻撃の時期は未定」とツイート。また「48時間以内に大きな決断をする」と発言していたが48時間が経過しても何もなかったことから、市場からシリア懸念が後退。12日のNY株式市場は上昇した。

 

 

日経225平均 - 日中下落後先物が上昇

シリア情勢懸念を受け前日のNY株式市場ではダウが200ドル以上下落。その流れを受け、この日の国内株式市場は軟調だった。日経225平均は30円安の21,657円で寄り付き、その後一時は21,700円を回復する場面もあったが全体的に前日比マイナス圏で推移。終値は27円安の21,660円だった。しかし夕方以降の先物はシリア懸念の後退からNY株式市場が上昇したため、13日朝までに21,900円付近まで上昇した。

日経225平均15分足チャート

 

BTC/JPY - 午後8時頃に10万円急騰

最近1~2週間は70万円台であまり動きのなかったビットコインだが、この日には大きな動きがあった。朝方から夕方まで73~74万円台で停滞していた価格が、午後8時頃になって突然10万円も急騰。この時点で何らかの材料が出たわけではないが、ショートの巻き戻しが大量に入ったと見られている。結局この急騰で84~85万円まで上昇した後、13日朝まで84万円付近で推移。

BTCJPY15分足チャート

 

USD/TRY - シリア懸念後退からリラも反騰

米軍のシリア攻撃見通しの後退は、シリアの隣国であるトルコの通貨にも大きく影響。前日までシリア懸念などを受けリラの下落が続き、2005年のデノミ以来の最安値である1米ドル=4.2リラをつけたが、12日になるとリバウンド。朝方から夕方まで4.15リラ付近で横ばいだった後、夕方以降は下落(リラ上昇)し夜には4.08台に。その後13日未明になると多少リバウンドした。

USDTRY15分足チャート

 

EUR/JPY - 鉱工業生産が低調で一時下げる

12日日中は132円10~20銭であまり動きのなかったユーロ/円 [i] だが、午後6時に発表されたユーロ圏の2月鉱工業生産は、予想の前月比+0.1%に対し、発表は-0.6%と低調な数字だった。この数字を受け数十銭下落したものの、すぐにリバウンド。また夜以降はシリア懸念の後退とNY株式市場の上昇から、リスク回避の円安が進行し数十銭円安・ユーロ高になった。

EURJPY15分足チャート

 

今日の展望

今日は午後3時にドイツの3月CPIが発表されます。

 

 

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筆者について
鳥羽賢

慶應義塾大学経済学部卒業。輸入業務に従事後、ライターとして2003年より主に経済分野を中心に執筆活動を行う。企業トップへインタビューした上での、ビジネス記事執筆経験多数。ポータルサイト『オールアバウト』では、「世界のニュース・トレンド」テーマなどで、数年間政治・経済ニュース記事を執筆。FXの専門誌『月刊FX攻略.com』でも各通貨ペアの特徴解説など、FX攻略記事を執筆した経験がある。主な著書に、『とにかくわかる! FX超入門者』(すばる舎)などがある。翻訳活動も行い、FX投資教材の翻訳を中心に、金融分野の翻訳実績も多数。自身でも投資を行い、FXのトレードも2006年以来7年以上にわたって継続している。