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Apr

増税の不透明感からNY株上昇

user 著者 鳥羽賢

23日は米増税の先行きに不透明感が広がった。

ダウは227ドル高

前日にバイデン大統領が富裕層に対するキャピタルゲイン税の増税を発表し、株式や仮想通貨市場が下落した。しかし23日になると増税案の成立見通しが不透明だとの見方が広がり、増税懸念が遠のきNY株式市場は上昇。ダウ工業平均は227ドル高34,043ドルで終了した。一方で23日未明以降に暴落した仮想通貨市場は、増税案の成立見通しが不透明になってもリバウンドは限定的だった。

来週月曜の展望

来週月曜は午後9時半にアメリカの3月耐久財受注が発表されます。

日本225(円)

米増税懸念で朝方に下げる

23日未明にバイデン大統領が増税案を発表したため、NYダウは321ドル安で終了。その流れから日経225平均は249円安の28,939円で寄り付いた。寄り付き後に一旦28,700円台まで下げたものの、その後は反発し前場終了までに29,000円付近に。後場には主に28,900円台で推移したが引け間際に少し上昇し、終値は167円安の29,020円だった。夕方以降の先物はしばらく引けと同じ水準に留まっていたが、夜以降NY株が上昇すると29,000円を越えて上昇した。

米ドル/円

夜に乱高下

米ドル/円は23日朝方から夕方頃までは107円90銭付近で横ばい。その後夕方から夜にかけ米長期金利が1.53%まで低下したため一旦107円50銭まで円高になったが、すぐにリバウンド。そして午後10時45分に発表された米4月製造業・サービス業PMIや午後11時に発表された3月新築住宅販売件数は予想を上回り、これらの数字を受けてリバウンドに勢いがつき108円台を回復。その後は23日未明にやや下げ、107円90銭付近で今週を終えた。

夜に大幅安

米ドルと反対に動くことが多い金だが、この日はそのセオリー通りに動いた。最近の米長期金利低下を受けて堅調な動きが続いてきた金は、23日日中は1,780ドル台で推移。そして夜になって米ドルが売られると、金は一旦1,800ドル近くまで上昇した。だがその後米ドルが上昇に転じると金は1,770ドル台まで下がり、その水準に23日朝方まで留まり今週を終えた。

コーン

一段と上昇し6.5ドル

アメリカやブラジルの産地における天候懸念などを受け、今週に入ってシカゴコーンが高騰している。23日朝方は1ブッシェル=6.4ドル台にあった価格は、夜までに上昇し6.5ドル台に。2013年以来8年ぶりの高値をまたも更新した。コーンは今週だけで50セント以上上昇し、堅調な地合がかなり鮮明になっている。また大豆など他の穀物も今週は大きく上昇した。

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