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28
Jan

北朝鮮リスクが大幅に後退

user 著者 鳥羽賢

11日になると北朝鮮のリスクが後退した。

9日にミサイルは発射されず

先週は北朝鮮やハリケーン「イルマ」のリスクを警戒し、市場では円高・株安が進行。しかし以前から宣言していた9日の建国記念日に合わせたミサイル発射が行なわれなかったため、11日になるとかなり北朝鮮リスクが市場から後退。さらにこの日開催された国連安保理で、北朝鮮に対する制裁が予想よりかなり緩いものになるとの見通しが、さらにリスク後退の流れを加速させた。

今日の展望

今日は午後5時半にイギリスの8月CPIが発表されます。

日本225(円)

リスク選好で全面高

週末に北朝鮮のミサイルが発射されなかったことから、11日の国内株式市場は全面高の展開となった。日経225平均は167円高の19,441円で寄り付き、その後も上昇し前場には19,500円を突破。後場になっても19,500円台の高値で推移し、終値は271円高の19,545円だった。夕方以降の先物の時間は円安とNY株高を受け、日経225先物が一段の上昇を見せた。

米ドル/円

先週の安値からリバウンド

株式市場と同様に、為替市場でも11日になると北朝鮮リスクの後退からリスク選好の流れが拡大。先週金曜に約1年ぶりの107円台をつけた米ドル/円だが、11日は108円台からスタート。その後夕方頃まで108円台前半でほぼ横ばいだったが、夜以降に円安・米ドル高が継続。12日未明には109円台を回復した。

北朝鮮とハリケーンリスクが後退

すでに述べたように、北朝鮮が9日にミサイルを発射しなかったことから地政学的リスクが後退。またアメリカ南東部に上陸していた超大型ハリケーン「イルマ」が熱帯低気圧に変わったことも、リスク後退につながった。「有事の金買い」で先週末には1,350ドルまで上昇していたNY金は、週明け11日には下窓を開けて1,330ドル台からスタート。その後も金売りが続き12日朝には1,320ドル台まで下落した。

WTI原油

一旦下落後上昇

ハリケーン「イルマ」の影響を懸念して先週末に47ドル台に下落したNY原油は、11日は47ドル台後半からスタート。その後夜まではその水準に留まっていた。夜になって一旦は47ドル付近まで下落したものの、ハリケーン「ハービー」で操業を停止していた石油施設が操業を再開したとの報道から、原油在庫減観測が浮上。そのため12日未明にかけて上昇し、12日朝までに48ドルを回復した。

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