LINE
28
Jan

再び北朝鮮リスクが台頭

user 著者 鳥羽賢

25日に夜に北朝鮮リスクによって円高・株安になった。

北朝鮮外相の発言で円高・株安

日本時間の25日午後12時頃、NYを訪問している北朝鮮外相が「トランプ大統領の発言は宣戦布告に該当する」と発言。これは週末にトランプ大統領が「北朝鮮を完全破壊する」と述べたことに対するもの。北朝鮮外相の発言によって金融市場には地政学的リスクが高まり、急激に円高・株安になった。

今日の展望

27日の午前1時45分からFRBのイエレン議長が講演を行ないます。

日本225(円)

上昇後に先物が急落

25日の朝方は為替が円安に動いたことから、日経225平均の寄り付きは143円高の20,439円と好調なスタート。その後も前場から後場にかけてやや下げたものの20,400円付近の高値を維持し、終値は101円高の20,397円だった。しかし夜になって北朝鮮外相の発言が伝わると、円が急騰したと同時に日経225先物も急落。一時は20,100円台になったが26日朝にかけてリバウンドした。

米ドル/円

北朝鮮外相発言で111円台

週明けの為替市場は円安から始まり、米ドル/円は早朝の112円台前半から午前中には半ばまで上昇した。そのまま夜まで112円台をキープしていたものの、夜に北朝鮮外相の「宣戦布告」発言が伝わるとリスク回避の動きが広がり急激に円高・米ドル安に。111円台後半まで下落し、そのまま26日朝まで111円台に留まった。

WTI原油

クルド住民投票への懸念で上昇

中東では25日になって、イラクやトルコなどに散在するクルド人の独立国家の樹立を問う住民投票が行われた。この投票にイラン、イラク、トルコなど関係各国は反対しており、投票実施中または実施後の武力衝突などの懸念も出ている。クルド住民投票への警戒感から25日は原油が買われ、NY原油は25日朝方の50ドルから26日朝には52ドル台まで上昇した。

地政学的リスク拡大で1,300ドル回復

米ドルと反対に動くことが多い金だが、この日もそのセオリー通りに動いた。週明けの朝から夜まで1,290ドル付近で横ばいだったNY金 [i] は、午後12時頃の北朝鮮外相の発言が伝わると、米ドルの急落に反比例して急騰。約1週間ぶりに1,300ドルを回復し、そのまま上昇して26日未明には1,310ドル付近まで到達した。

この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。

世界の取引チャンスを活かしましょう