28
May
休場明けのNY株式市場は大幅高
著者 鳥羽賢
27日のNYダウは740ドル高だった。
EUへの関税延期を好感
先週23日には6月1日からEUへの50％関税をかけると発表していたトランプ大統領だが、25日に発動を7月9日に延期と発表した。この発表によって市場には安堵感が広がり、26日のメモリアル・デーの休場から明けた27日のNY株式市場は全面高相場に。ダウ工業平均は序盤から終盤を通して上昇が続き、終値は740ドル高の42,343ドルだった。
今日の展望
29日の午前3時にアメリカのFOMC議事要旨が公表されます。
日本225（円）
先物が大幅上昇
前日のNY株式市場が休場していたことで日経225先物には大きな動きがなく、この日の東京株式市場では日経225平均は8円安の37,523円で寄り付き。前場から後場開始後にかけてはあまり動かなかったが、午後2時頃から上昇して終値は193円高の37,724円だった。夕方以降の先物は円安の進行とNY株高を受けて上昇が続き、28日未明には38,300円台に到達した。
米ドル/円
朝方に円高後円安に転換
米ドル/円は27日早朝には1ドル＝142円台後半にあったが、日銀の植田総裁が今後も利上げを続けると発言したことで朝方には142円近くまで円安が進行した。しかしそこで円高は止まり、その後は日銀が今年度の国債発行計画を見直すと発表したため日本の長期金利や超長期金利が低下。これが円売り材料となり午後から夜にかけて継続して円が売られ、夜には144円を超えたがそこで落ち着いた。
NZドル/円
NZ中銀は予想通り利下げ
NZドル/円も27日朝方の植田総裁発言で1NZドル＝85円20銭まで円高が進行した後、日銀の国債発行計画見直しを受けてその後は円安に動き28日未明は85円80銭付近で推移した。そして28日午前11時にはNZ中銀が政策金利を発表し、予想通り0.25％の利下げが発表されて3.25％とされた。利下げは予想通りだったものの、発表後はNZドルが20～30銭ほど急騰した。
テスラ
マスク氏経営専念を材料に7％高
トランプ政権発足以来しばらくは米政府の仕事が忙しかったイーロン・マスク氏だが、週末の24日に「テスラの経営に再度専念する」と発言をした。休場明け27日のNY株式市場ではこの発言を好感し、また市場全体の好地合もありテスラ株は序盤から大幅上昇。そのまま終盤まで買いは続き7％高の362.89ドルで終了した。
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