27
Jan

今週はやや落ち着いた相場に

user 著者 鳥羽賢

今週は先週に比べて政策金利や重要指標の発表が少ない。

今週の政策金利発表はニュージーランドのみ

主要国の政策金利や重要経済指標発表が相次いだ先週だったが、今週はそれに比べるとやや落ち着いた相場になりそうだ。主要国の政策金利発表は、11日木曜朝のニュージーランドの発表くらいしかない。先週まで続いた円安・ドル高の流れがどの程度継続するかどうかが、注目のポイントになるだろう。

今日の展望

今日は午前8時50分に日本の7月経常収支、第2四半期GDPの確報値が発表されます。午後3時にドイツの7月経常収支が発表されます。

米ドル/円

悪い雇用統計にも底堅い

5日金曜の昼間はずっと105円台で推移していた米ドル/円だが、午後9時半に発表された米雇用統計が悪かったため、その後104円台まで下げた。雇用統計は事前予想が23万人増だったが、発表は14万2000人増に留まった。しかし米ドル/円は底堅く、下げは一時的でその後105円台まで反発している。

WTI原油

雇用統計とウクライナ停戦で下落

原油先物は先週半ばに95ドル台まで上げた後、金曜に悪い米雇用統計とウクライナの停戦合意を受けて93ドル台まで反落した。ウクライナではウクライナ政府と親ロシア派の間に停戦の署名が行われたと報道され、それが地政学的リスクの後退につながった。しかし週末には両者の間で戦闘が行われたと報道されており、情勢は予断を許さない。

ユーロ/米ドル

金曜は手掛かりなく横ばい

ユーロ圏は木曜にECBがサプライズとなる0.1%の利下げを行った。またドラギ総裁が、今後ECBがABSの購入プログラムを開始すると発表した。それを受けてユーロが大きく下げたが、その後金曜には手掛かりがなく、ユーロ/米ドルは1.295付近で横ばいのまま週を終えた。

ポンド/円

スコットランド独立賛成派が多数で下げる

イギリスでは18日にスコットランドの独立を問う住民投票が行われる。これまでは賛成派は30%程度だったが、週末に行われた世論調査で独立賛成派が過半数だった。この結果を受けて、週明けのポンドは下落して寄り付き、一瞬だが170円を割って160円台をつけた。イギリス経済は好調だが、この問題は18日までくすぶると思われる。また投票で独立賛成派が勝利したら、その後イギリスはしばらく混乱が続くだろう。

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