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Dec

中国が米国債購入停止を検討と報道

user 著者 鳥羽賢

10日に中国が米国債購入の停止を検討していると報道された。

報道により米長期金利が上昇

10日一部の米メディアが、中国が米国債の購入停止を検討していると報じた。中国は日本と並び、米国債の購入額では世界でトップクラスになる。この報道を受け米国債が売られ、米長期金利は一時2.6%近くまで上昇。また長期金利の上昇は株売りにつながるため、10日のNY株式市場は終日軟調な展開だった。

今日の展望

今日は午後9時半にユーロ圏(ECB)の理事会議事要旨が公表されます。

日本225(円)

今年初の下落日

年初から3営業日で1,000円以上の暴騰を続けてきた日経225平均だが、10日になって上昇が一服。前日比17円安の23,832円で寄り付いた後、前場は売りが中心となり23,700円台に下落。後場になって多少はリバウンドしたものの前日終値を超えることはなく、終値は61円安の23,788円。今年になって初の下落日となった。夕方以降の先物の時間も欧米の株安を受けて日経225先物が一段と下落し、11日朝まで23,600円台で推移。

カナダドル/円

米のNAFTA脱退報道でカナダドル急落

10日はクロス円通貨で全体的に円高に進んだため、カナダドル/円も同様に円高が進行。朝方は90円台前半にあったが、日中から夜にかけて緩やかに下落し11日未明には89円台前半に。そして11日の日本時間午前4時頃、「アメリカが間もなくNAFTA脱退を発表する」という報道が流れた。この報道によってカナダ経済への懸念が高まり、カナダドルは88円台に急落した。

米ドル/円

中国の米国債停止報道で米ドル売り

すでに述べたように、10日に「中国が米国債の購入停止を検討」と報道された。この報道によってこの日は米ドル売りが進行。また前日午前中には日銀が超長期国債の購入を減額し、緩和縮小観測が広がったためにこちらは円高材料となった。円高・米ドル安材料が重なったため、この日は円買い・米ドル売りが持続。夜には約1ヶ月ぶりに111円台まで下がり、11日朝までその水準に留まった。

米ドル安を受けて反発

米ドルと反対に動くことが多い金だが、この日もそのセオリー通りに動いた。また最近はビットコインが低調なため、金の上昇が続いている。10日朝には1,310ドルにあったNY金は、日中から夜頃に米ドル安の進行を受けて上昇し、午後8時頃には1,320ドル台後半に。この水準は9月中旬以来4ヶ月ぶりの高値となった。

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