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Sep

世界的なインフレ懸念が高まる

user 著者 鳥羽賢

15日はイギリスとカナダの8月CPIが発表された。

英・カナダともにかなり高い数字

15日午後3時に英8月CPIが発表され、予想の前年同月比+2.9%に対し発表は+3.2%だった。この数字は2012年以来9年ぶりの高い水準。また食料品などを除いたコア指数も前年同月比+3.1%だった。さらに午後9時半にはカナダの8月CPIが発表され、予想が前年同月比+3.9%、結果が+4.1%だった。米やユーロ圏に加えて英やカナダでもインフレ率が高まってきており、インフレ懸念は世界的に広がっている。

今日の展望

今日は午後9時半にアメリカの8月小売売上高が発表されます。

日本225(円)

前日の最高値から反落

前日は大幅上昇し場中・終値ともに今年の最高値を更新した日経225平均だが、15日になると反落した。前日のNYダウは292ドル安で終了し、その流れから15日は206円安の30,464円からスタート。前場に一旦30,300円台まで落ち込んだものの、すぐに反発。後場になると30,500円台で安定推移し、終値は159円安の30,511円だった。夕方以降の先物は一旦下げたが、NY株高を受けて夜以降上昇に転じた。

WTI原油

1ヶ月半ぶりに73ドル

NY原油は15日朝方には70ドル台にあったが、米でハリケーン「アイダ」の影響が残っていることから日中は緩やかに上昇。そして午後9時半には米9月NY連銀製造業PMIが発表され、予想を大きく上回る34.3だった。この指標を受けて発表後は原油価格が大きく上昇。さらに午後11時半に発表された米原油在庫は予想より減少幅が大きい前週比640万バレル減で、発表後には8月上旬以来となる73ドルをつけた。

天然ガス

一時5.6ドルまで上昇後下落

ハリケーン「アイダ」の影響で天然ガス生産に支障が出ているため、先月末からNY天然ガスは高騰が続いている。15日日中は100万BTU=5.3ドル付近で横ばいが続いた後、夕方には一旦まとまった買いが入り5.4ドル台まで上昇した。さらに午後9時半に米経済指標が発表されて予想を上回ると、5.6ドル台まで上昇しまたも今年の最高値を更新。しかし上がり過ぎ感からその後に利益確定売りが増え、一時は5.3ドル台まで下落した。

カナダドル/円

加CPI発表後に上昇に転じる

15日朝方に86円30銭台にあったカナダドル/円は、日中は緩やかな円高・カナダドル安が続き午後9時半の加8月CPI発表前には86円に。そして発表された加CPIは、すでに述べたように前年同月比+4.1%と2003年以来18年ぶりの高い数字だった。この数字を受けて発表直後に20銭ほど急騰し、その後も16日朝にかけて上昇が継続。一時は86円70銭をつけたがそこで上げ止まった。

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