LINE
28
Jan

ロシアテロ事件の影響は限定的

user 著者 鳥羽賢

3日に起こったロシア地下鉄テロ事件の影響は限定的だった。

金融市場の地合は回復へ

3日の夜にロシアのサンクトペテルブルグで地下鉄が爆発し、自爆テロ事件と見て捜査が進められている。この影響から4日未明には一時リスク回避の円高・株安が進行した。しかしこの事件の影響は長続きせず、4日の夜以降は地合が回復。4日のNY株式市場も小幅ながら上昇した。そして5日夜には、アメリカの3月ADP雇用統計が発表される。

今日の展望

今日は午後9時15分にアメリカの3月ADP雇用統計が発表されます。

日本225(円)

円高と東芝懸念で下げる

ロシアのテロ事件などから、3日夜から4日日中にかけて為替市場で円高・米ドル安が進行。4日日中には一時110円を割りそうなところまで下落した。またこの日には東芝が11日までに決算を発表できず、3度目の延期を申請する可能性があると報じられた。寄り付きは50円安の18,933円だった日経225平均は、前場はその水準で推移。しかしこれらの要因から後場に急落し一時300円近く安となり、終値は173円安の18,810円だった。

WTI原油

米在庫減少見通しで急騰

米エネルギー情報局(EIA)が5日に週間原油在庫を発表する予定だが、今週は前週よりも減少しているとの見通しが浮上してきた。またガソリンやディスティレート(留出油)も減少の見通し。最近は軟調な動きが続いてきたNY原油は、この見通しを受けて4日になると急反発。日中には49ドル台にあった価格が、5日朝までに2ドル上昇し51ドルをつけた。

ユーロ/円

英離脱不安がやや落ち着く

4日の午後6時にユーロ圏の2月小売売上高が発表。前月比で予想の+0.5%に対し結果は+0.7%。前年同月比で予想の+1.0%に対し結果は+1.8%という良好な結果だった。日中には11月以来の117円台に落ち込んでいたユーロ/円は、この統計もあり夕方以降は反騰。5日朝までに118円台を回復した。

豪ドル/円

豪中銀は政策金利を据え置く

豪中銀が4日の午後1時半に政策金利を発表。市場の予想通り1.5%の据え置きとされた。その一方で同時に発表された声明では労働市場の弱さが指摘されており、この声明の内容から市場は当分利上げはないと判断。発表前は84円前後で推移していた豪ドル/円は、政策金利と声明発表後に数十銭下落。この日の円高トレンドもあり夕方頃には83円台前半まで下げたが、その後は反騰した。

この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。

世界の取引チャンスを活かしましょう