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28
Jan

リスク回避の流れが止まらず

user 著者 鳥羽賢

12日になってもリスク回避の流れが続いた。

NY株安に米ドル/円は108円台

先週から高まっているシリアや北朝鮮の地政学的リスクからのリスク回避の流れが、12日になっても止まらなかった。日中は国内株式市場で日経225平均が一時300円近く下がり、夜になるとNY株式市場も軟調な展開。為替市場ではトランプ大統領の発言もあり米ドル/円の下げが続き、13日朝には11月以来となる108円台をつけた。

今日の展望

今日は午後9時半にアメリカの3月PPIが発表されます。

日本225(円)

先週に続いて今年の最安値を更新

国内株式市場でもリスク回避の流れが止まらず、この日も軟調な展開だった。米ドル/円が109円台の円高水準で推移していることから、日経225平均が155円安の18,592円と安く寄り付いてスタート。場中にも下げが続き、一時18,460円まで下げて先週に続いて今年の最安値を更新。終了間際に多少はリバウンドしたものの、終値は195円安の18,552円だった。

米ドル/円

トランプ大統領がドル高けん制発言

シリアや北朝鮮の地政学的リスクから円高・米ドル安が続いており、12日は日中から夜にかけて109円台半ばで推移。そして日本時間の13日午前4時頃になると、トランプ米大統領が「ドルが強すぎる」と発言。この発言を受けて米ドル/円は50銭以上急落し、11月半ば以来の108円台まで円高になった。

WTI原油

クッシング在庫増を受け下落

米エネルギー情報局(EIA)が、12日に週間原油在庫を発表。予想の前週比10万バレル増に対し、発表は220万バレル減と大幅減だった。しかしその一方、原油受け渡し地点のオクラホマ州クッシングの在庫は、28万バレル増加していた。在庫統計はまちまちだったものの、前日まで上昇が続いてきたことからこの日は利益確定売りが増え、夕方頃の53ドル台から13日朝までに52ドル台に反落した。

米大統領選時の水準を回復

すでに述べたように、トランプ大統領が13日未明にドル高をけん制する発言を行った。12日日中から夜にかけて1,270ドル台で高値推移していたNY金 [i] は、トランプ大統領発言を受けて1,280ドル台まで上昇。この水準は昨年11月の米大統領選時以来の高値となる。同じ貴金属銘柄のNY銀も上昇し、18.4ドルをつけて米大統領選時の水準に近付いた。

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