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28
Jan

リスク回避の流れがやや緩和

user 著者 鳥羽賢

21日夜以降にリスク回避の流れがやや緩和した。

米財務長官の発言で円安・株高に転換

先週は米トランプ政権の混乱や北朝鮮情勢、そしてスペインのテロなどのためリスク回避の円高・株安が進んだ1週間だった。週明けの21日になってもしばらくその流れが続き、米ドル/円は一時108円台で低迷。しかし米財務長官が、債務上限問題において民主・共和両党で合意できることに自信を示す発言などをしたためその後はリスク回避の流れがやや緩和し、22日未明以降円安・株高に転換した。

今日の展望

今日は午後9時半にカナダの6月小売売上高が発表されます。

日本225(円)

指数・先物ともに続落

世界的なリスク回避の流れのために先週金曜に下落し5月の連休前以来の安値をつけていた日経225平均は、週明けになっても続落。寄り付きこそ39円高の19,509円だったものの、すぐに下げに転じ同じく連休前の5月2日以来となる19,300円台に。終値は77円安の19,393円だった。夕方以降の先物の時間も軟調な展開は続き一時先物が19,200円台をつけたが、22日未明にはややリバウンドした。

米ドル/円

108円台まで下落後反転

先週金曜にはバノン首席戦略官が解任され一時急騰した米ドル/円だが、週明けになるとしばらくはまた米ドル売りの流れが継続。朝方は109円台前半にあったが、日中から夜にかけて緩やかに円高・米ドル安が続き夜には108円台後半になった。しかしすでに述べたようなムニューチン財務長官の発言などがあると市場に米ドル買い安心感が広がり、22日未明には109円台を回復した。

WTI原油

利食い売りなどから反落

アメリカの国内石油掘削リグ稼働数が先週金曜に発表され、前週比5基減で2週連続の減少だった。この材料などから18日はNY原油が急騰し48ドル台に。21日になると特に目新しい材料はなかったものの、前日の急騰の反動から利食い売りなどが出て夕方以降に下落。22日未明には47ドル台前半になり、そのまま22日朝まで47ドル台で推移した。

ユーロ/円

緩和縮小期待でユーロ高

ユーロ/円 も週明けしばらくはリスク回避の円高・ユーロ安が続いていたものの、米ドル/円に比べると限定的だった。128円台前半から今週をスタートしたレートは、午前中に数十銭下落。しかし午後以降はECBの緩和縮小期待などを背景にユーロ高に転換。22日朝までに129円近くに到達した。なお25日金曜にはECBのドラギ総裁が講演を予定している。

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