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28
Jan

リスク回避の円高が続く

user 著者 鳥羽賢

週明けになっても先週から続く円高が止まらなかった。

リスク回避とトランプ大統領の円安けん制発言

2017年が明けてからは緩やかながら円高・米ドル安トレンドがずっと続いており、今週になってもそれは変わらなかった。トランプ大統領が就任してから実施している政策の不透明感から、最近ではリスク回避の円買いが続いている。また最近トランプ大統領が日本の円安政策をけん制する発言をしたことも、円高をさらに後押ししている。

今日の展望

今日は午後0時半にオーストラリアの政策金利が発表されます。

日本225(円)

円高警戒で19,000円割れ

前日・3日にはトランプ大統領が金融規制緩和を目指す大統領令に署名したことから、NY株式市場が上昇。その流れを受けて週明けの国内株式市場では日経225平均が151円高の19,069円と高く始まった。しかし為替市場で円高地合が続いていることから、円高警戒で場中になると売りが先行。結局19,000円を割り込み、終値は58円高の18,976円に留まった。

米ドル/円

2ヶ月半ぶりに111円台

すでに述べたように、トランプ大統領の政策の不透明さからくるリスク回避の流れや、円安けん制発言などから円買い・米ドル売りが続いている。今週を112円台半ばからスタートした米ドル/円は、夕方過ぎまではその水準で小幅推移。しかし夜になってからは円高がさらに進行し、午後10時過ぎには一瞬だが11月下旬以来約2ヶ月半ぶりとなる111円台をつけた。その後は112円台まで戻したものの、7日未明には112円を大きく割り込んだ。

WTI原油

米石油掘削リグ稼働数増などから下げ

先週はイランが弾道ミサイル発射実験を行ったことからアメリカが追加制裁を課すという動きになっており、その材料からNY原油が54ドル台まで上昇。しかし3日に発表された米石油掘削リグ稼働数は、前週比17基増の583基だった。リグ稼働数はここ数ヶ月はほとんどの週で増加している。リグ稼働数の増加などを材料にして6日の原油は売りが優勢となり、一時52ドル台をつけるところまで下落。

トランプ大統領当選直後の水準を回復

米ドルと反対に動くことが多い金は、最近の米ドル安に合わせて上昇が続いている。6日朝は1,220ドルから始まったNY金 だが、その後も緩やかに上昇し7日未明には1,235ドルに到達。この水準はトランプ大統領の当選直後・11月11日以来の高値となる。同じ貴金属銘柄の銀も上昇し、同じく11月11日以来の17.7ドルに到達した。

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