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28
Jan

トランプ米大統領の政策で世界の混乱が続く

user 著者 鳥羽賢

週明けになってもトランプ米大統領の政策による混乱が続いている。

入国禁止令の混乱は収まらず

先週金曜27日にアメリカのトランプ大統領が、難民受け入れの制限と一部の国の人々のアメリカ入国を一時禁止とする大統領令に署名。しかし突然の施行だったため、米国内外の混乱が広がり、抗議の声も非常に大きく広がっている。30日になってもその混乱が収まらないため、NY株式市場は下落しダウ工業平均は2万ドルを割った。

今日の展望

今日は正午頃に日銀から政策金利が発表されます。午後7時にユーロ圏の第4四半期GDP速報値が発表されます。

日本225(円)

4日ぶりに反落

先週の後半は3連騰し3日間の上昇幅が700円近くになった日経225平均だが、週明け30日になると軟調な展開。前日比96円安の19,371円で寄り付いた日経225平均は、前場にさらに下落し19,300円付近に。しかしこの日は1週間ぶりに日銀がETFを買ったため、それを受けて後場になって反騰。終値は99円安の19,368円と始値とほぼ同じだった。夕方以降は欧米の株式市場が下げたことから、日経225先物が19,100円付近まで下落。

米ドル/円

リスク回避の流れで113円台

トランプ政権の政策に対する不安感から、為替市場でもリスク回避の円買い・米ドル売りが続いている。週明け114円台後半で始まった米ドル/円は、日中から夕方頃まで同じ水準で推移。しかし夜になるとドル売りが膨らんだ。この日発表された米12月個人消費支出はそれほど悪くなかったものの、米ドル売りは止められず31日朝までには113円台後半になった。

WTI原油

米石油掘削リグ稼働数が大幅増

先週金曜27日に、アメリカの民間会社が石油掘削リグ稼働数を発表。国内の稼働数は、前週比15基増の566基だった。アメリカの石油掘削リグ稼働数は過去数ヶ月増加し続けており、この統計から30日になっても原油は軟調な展開が続いた。NY原油は30日日中に53ドル台まで上昇したものの、その後31日未明になってからは52ドルに後退した。

米ドル/トルコリラ

トルコ経済信頼感指数が良好

今年になってからの1ヶ月間で10%以上下落していたトルコリラだが、30日午後4時にトルコの1月経済信頼感指数が発表。予想の82.17に対し、発表は85.7と良好な数字が出た。また前月の数字が、70.5から89.2に大幅上方修正された。この統計を受けて発表後はリラ買いが強まり、発表前の1米ドル=3.86リラ付近から31日朝には3.78リラまでリラ上昇。今年になってからのリラ下落トレンドがようやく一服ついた形になった。

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