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28
Jan

トランプ政権の先行き見通しが不透明に

user 著者 鳥羽賢

24日にオバマケア代替法案が取り下げられ今後が不透明になってきた。

オバマケア代替法案は取り下げられる

米オバマ大統領時代に制定された健康保険制度「オバマケア」の代替案を、トランプ大統領が成立させようとしていた。しかし共和党内でも反対者が多く、可決が見通せないことから23日には採決が1日延期に。そして24日には採決がされないまま、法案自体が取り下げとなった。これでトランプ政権の今後の経済政策の実行性にかなり大きな疑問が浮上。今後金融市場で円高・株安が進行することが予想される。

今日の展望

今日は午後5時にドイツの3月IFO企業景況感指数が発表されます。

日本225(円)

配当取り買いなどから反騰

22日はトランプ政権の経済政策への懸念などから暴落があったが、2日経過した24日になると地合が転換。背景には年度末の配当取り買いなどもあると思われる。19円安の19,066円で寄り付いた日経225平均だが、その後前場から後場にかけて上昇し終値は177円高の19,262円だった。夕方以降の先物時間になると、NY株安や円高を受けて日経225先物が19,100円台まで下落して先週を終了した。

米ドル/円

110円台まで下げも最後に上昇

トランプ政権の経済政策への見通しが不透明になってきたことから、先週は円高・米ドル安が継続。24日昼間には111円台半ばにあった米ドル/円は、その後緩やかに下落し25日未明には110円台後半になった。しかし週の終了直前になってトランプ大統領の今後の経済政策に期待する筋が買いを入れ、終了間際に111円台前半まで急騰した。

大豆

他の穀物銘柄とともに下げる

米農務省が今期の各穀物の作付け意向面積を31日に発表する。今期は大豆の作付けが増えると見られており、前年の8340万エーカーに対し、今期の予想は8821万エーカーだった。今期の作付け増加予想から、24日のシカゴ大豆は下落。前日には990セントで推移していた価格が、970セントまで下落した。またこの日はコーンなど他の穀物銘柄も同様に下落。

コーヒー

中米の作柄増で4日連続安

コーヒーは中米の生産国で作柄が増加しており、それを受けてここ数日は下落が続いている。NYコーヒーのアラビカ種は、先週半ばには1ポンド=145セント付近にあったが、その後下落し24日金曜には137セント台に。この水準は1月前半以来2ヶ月半ぶりの安値。またもう1つのコーヒー銘柄・ロブスタ種も最近は同様に下落している。

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