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28
Jan

トランプ大統領の発言からリスク回避の流れが拡大

user 著者 鳥羽賢

23日朝のトランプ大統領の発言からリスク回避の流れになった。

債務上限問題を軽視する発言

米トランプ大統領が、23日朝(現地時間22日夜)にアリゾナ州フェニックスで開催された支持者の集会に出席。その場で、「政府機関が閉鎖になったとしてもメキシコ国境に壁を建設する」という発言を行なった。またNAFTAを離脱する意思があるという発言もあった。メキシコ国境の壁発言は今後浮上する債務上限問題を軽視している発言と受け取られ、発言後に市場では円高・株安が進行した。

今日の展望

今日は午後5時半にイギリスの第2四半期GDP改定値が発表されます。

日本225(円)

高寄りもその後下落

22日夜から23日未明にかけてNY株式市場が上昇したことから、23日の国内株式市場では日経225平均が164円高の19,547円と高寄りスタート。しかし23日朝のトランプ大統領の発言からリスク回避の流れが高まり、その後は売りが先行する展開に。前場に下げた後、後場は19,400円台で推移し、終値は50円高の19,434円まで上げ幅を縮小した。夕方以降の先物はNY株安と円高を受けて19,300円台まで下落した。

米ドル/円

108円台になるまでドル売り継続

前日には一旦トランプ政権のリスクが遠のき23日には109円台後半までリバウンドしてきた米ドル/円だが、23日朝に前述のトランプ発言があってから流れが転換。その後はまた円高・米ドル安基調になった。23日夜にはアメリカの7月新築住宅販売件数が発表され、予想を下回る低調な数字だった。この指標も米ドル売りにつながり、24日朝にはまた108円台になった。

WTI原油

米原油在庫減で上昇

米エネルギー情報局(EIA)が、23日に週間原油在庫を発表。予想の前週比350万バレル減に対し、発表は330万バレル減だった。またガソリン在庫は予想が60万バレル減、結果が120万バレル減と予想より減少幅が大きかった。原油・ガソリン在庫ともに減少した結果を受け、この日のNY原油は上昇。23日朝には47ドル台にあった価格は、24日朝までに48ドル台に上昇した。

ユーロ/円

8月PMIはまちまち

ユーロ圏の8月製造業・サービス業PMIが、23日の夕方に発表された。製造業PMIは予想の56.3に対し発表は57.4、サービス業PMIは予想の55.4に対し発表は54.9だった。トランプ大統領の発言に対してもユーロ/円 はそれほど反応せず、この日は終始128円台で推移。製造業・サービス業PMIの数字もまちまちだったのであまり反応はなかった。

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