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28
Jan

トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定

user 著者 鳥羽賢

6日にトランプ大統領が重大な発表を行った。

今後の市場にとって不安定化要因

6日にトランプ米大統領が「エルサレムをイスラエルの首都と認定する。米大使館もテルアビブからエルサレムに移転する」と発表した。これは今までの中東情勢を根底からくつがえす発表であり、今後の金融市場にとってかなりの不安定化要因となる。6日はこの発表が行なわれるという報道から、日経225平均が446円も下落。しかしNY株式市場では下げ幅はそれほど大きくなかった。

今日の展望

今日は午後7時にユーロ圏の第3四半期GDP確定値が発表されます。

日本225(円)

今年最大の下落

前述のエルサレム問題に関する報道から、この日は大荒れ相場となった。もともと株式市場では調整の動きが広がっており、この日の日経225平均は前日比97円安の22,525円からスタート。そして午前10時から11時頃にエルサレム首都認定のニュースが流れると、中東情勢への警戒感からその後は売りが拡大。後場には一時500円安を超え、終値も446円安の22,177円と今年最大の下げ幅となった。

WTI原油

米ガソリン在庫増から下げる

米エネルギー情報局(EIA)が、6日に週間原油在庫を発表。予想の前週比340万バレル減に対し、発表は560万バレル減と予想以上の減少だった。その一方でガソリン在庫の方は予想が170万バレル増、結果が680万バレル増と、予想を大幅に上回る増加。6日の日中から夜にかけて57ドル台半ばで推移していたNY原油は、この統計などを材料に夜以降は下落し、7日朝までに56ドル付近まで値を崩した。

ビットコイン(日本円)

1日で20%も大暴騰

中東情勢への懸念から株式市場が下落したこの日だったが、特定の発行体を持たないビットコインは「逃避通貨」としての需要が高まり大暴騰。6日朝には132万円付近にあったビットコイン/円は、エルサレム首都認定のニュースが流れた午前10時過ぎ頃から急上昇を開始。夜以降も買いの勢いが止まらず、7日朝までには160万円付近に上昇し1日で20%もの大暴騰となった。

米ドル/円

重大発表にも米ドルの反応は限定的

エルサレム問題で株価が暴落したこの日だが、米ドルの反応は限定的だった。朝方に112円台半ばにあった米ドル/円 [i] は、エルサレム首都認定のニュースが流れた後数十銭ほど下落。しかしその後はあまり動きがなかった。この日の午後10時15分には米11月ADP雇用統計が発表されたものの、予想通りの前月比19万人増とあってレートはあまり動かなかった。

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