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28
Jan

ジャクソンホール会議が終了

user 著者 鳥羽賢

ジャクソンホール会議が週末に終了した。

FRB・ECBトップの講演に対する反応は対照的

アメリカのワイオミング州ジャクソンホールで24~26日に開催されていたジャクソンホール会議が、週末に終了した。その中でFRBのイエレン議長とECBのドラギ総裁が講演。ただ2人の講演に対する市場の反応は対照的で、イエレン議長の講演に対し米ドルは下落し、ドラギ総裁の講演に対しユーロは上昇した。

今日の展望

今日は特に重要な経済指標の発表はありません。

日本225(円)

円安などから上昇

前日は為替がやや円安に動いたことなどから、25日の国内株式市場は堅調。日経225平均は前日比48円高の19,401円で寄り付き、その後は後場になって19,500円に到達しそうな勢いだったが、19,500円には乗らず99円高の19,452円で終了した。夕方以降の先物の時間になると、イエレン議長の講演以降円高が進行したことから日経225先物はやや下落した。

米ドル/円

イエレン議長の講演で米ドル売り

25日の日中から夜にかけて緩やかな円安・米ドル高が続き110円台に迫ったが、ジャクソンホール会議のイエレン議長の講演待ちで様子見ムードが強かった。そして午後11時から行なわれたイエレン議長の講演では、今後の追加利上げやFRBのバランスシート縮小について明確な言葉がなかった。そのために為替市場は米ドル売りで反応し、講演前の109円台後半から109円台前半まで下落して先週を終えた。

ユーロ/円

米ドルと反対に講演後下げる

ジャクソンホール会議では26日午前4時からECBドラギ総裁の講演も行われた。そこでは最近のユーロ高に対するけん制発言が見られず、ユーロ高を容認するものと市場に受け止められた。ECBの金融政策は今後緩和縮小・引き締めに向かうものと思われており、今後の引き締めやユーロ高容認の姿勢を受けて講演後はユーロが上昇。ユーロ/円は講演前の129円台後半から、講演後に130円を超えた。

ユーロ/米ドル

2段階上げで2年半ぶりの1.19台

すでに述べたようなジャクソンホール会議中の米ドル安とユーロ高を受け、ユーロ/米ドルは2段階上げの1日となった。イエレン議長の講演前は1.17台後半にあったレートが、イエレン議長講演後の米ドル売りで1.18台半ばまで上昇。さらにドラギ総裁の講演でユーロ買いが入ったため、1.19を超えた。ユーロ/米ドルの1.19台はECBの緩和観測が高まっていた2015年1月以来、約2年半ぶりの高値となる。

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