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28
Jan

イエレン議長は早期利上げを示唆

user 著者 鳥羽賢

14日の議会証言でイエレン議長が早期の利上げを示唆。

イエレン議長の証言後米ドル高が進行

14日の日本時間午後12時から、FRBのイエレン議長が米上院銀行委員会で証言。その中で「金融引き締めを待ち過ぎるのは賢明ではない」「経済が進展すれば金利を引き上げることがおそらく適切に」など、早期利上げを示唆する発言があった。この発言から早期利上げ観測が市場に広がり、米ドルが急騰。なおイエレン議長は15日にも今度は下院の金融サービス委員会で証言を行う。

今日の展望

今日は午後10時半にアメリカの1月CPIが発表されます。

日本225(円)

フリン補佐官辞任の報道などで後場に急落

前日のNY株式市場は堅調だったものの、14日の国内株式市場は前場からさえない展開。日経225平均の寄り付きは19円高の19,478円だったが、その後目立った上昇が見られずに前場が終了した。そしてこの日には米トランプ政権で側近のフリン補佐官が、就任前に駐米ロシア大使と交渉していた疑惑から辞任。この報道を受けてリスク回避姿勢が広がり、後場になると急落し終値は221円安の19,238円だった。

米ドル/円

イエレン議長の証言で1円急騰

イエレン議長の証言待ちで様子見ムードが強かった14日の米ドル/円は、朝方の113円台後半から夜には113円台前半まで円高・米ドル安になった。そして午後12時頃にイエレン議長の証言が行われると、早期利上げが示唆されたことから米ドルが急騰。114円台前半まで1円ほど上昇し、そのまま15日朝まで114円台に留まった。

WTI原油

上昇後米ドル高を受け反落

前日・13日は先週発表された米国内石油掘削リグ稼働数などを材料として下落したNY原油だが、14日になると減産が順調に進行していることなどから反騰。14日夜には一時53ドル台後半をつけた。しかしその後、イエレン議長の証言を受けた米ドル高が進行したためNY先物市場の原油は割高感が台頭し、15日朝までには53ドル付近まで反落。

ポンド/円

英CPIが低調でポンド急落

13日午後6時半に、イギリスの1月CPIが発表。予想の前年同月比+1.9%に対し、発表は+1.8%とやや悪かった。CPIが悪かったことでイギリスの早期利上げ観測が後退し、ポンドが急落。発表前に142円台前半にあったポンド/円は、発表後1時間以内に一時140円台まで急落。だがその後アメリカでイエレン議長の講演が行われると、円安・米ドル高に合わせてポンドも急反騰し142円台を回復した。

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