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24
Jan

アメリカで政府機関閉鎖懸念が台頭

user 著者 鳥羽賢

米政府機関の閉鎖懸念が出てきている。

壁建設に関する予算で合意できず

アメリカで2019年度予算の協議が行われているが、トランプ大統領が主張してきたメキシコ国境への壁建設に関する予算で、民主・共和両党が合意できない事態が続いている。21日までは暫定予算が組まれているものの、それまでに本予算で合意できないと政府機関が閉鎖される恐れがある。11日のNY株式市場は序盤上昇したが、政府機関閉鎖懸念からその後下落。ダウ工業平均の変動幅は500ドル近くに及ぶ乱高下だった。

今日の展望

今日は午後10時半にアメリカの11月CPIが発表されます。

日本225(円)

小幅続落後先物上昇

前日のNY株式市場は、ダウ工業平均が一時500ドル以上下げてからプラス圏まで反騰する乱高下。前日比54円高の21,273円で寄り付いた日経225平均は、特に買い材料が見当たらず小幅ながら下げる展開。一時は21,000円に近付いたものの21,000円は割らず反騰し、終値は71円安の21,148円だった。夕方以降の先物は為替が円安になったことから上昇し、21,400円台で12日朝を迎えた。

WTI原油

リビアで民兵が油田を占拠

リビアで10日に民兵が油田を占拠する事件があり、原油の生産・輸出に影響が出ている。リビアの国営石油公社は、原油輸出について不可抗力事項の発動を宣言。11日朝から夕方まで50ドル台で横ばいだったNY原油は、リビアの油田占拠や欧州株式市場の上昇を受け夕方以降上昇。一旦52ドル台まで上がったものの、米政府機関閉鎖懸念からそれ以上の上昇は見られなかった。

ポンド/円

EU離脱懸念でポンド一段安

11日朝には142円台前半にあったポンド/円は、夕方頃にリスク選好の動きが再燃したことから142円台後半まで上昇。しかしその後イギリスのEU離脱に関し、EUが離脱協定案の変更はないと発言。さらに英与党がメイ首相の不信任投票を行おうとしていると報じられたことから、EU離脱に関する懸念が拡大。夜以降はポンドが下落し12日未明には141円台半ばになった。

米ドル/トルコリラ

経常収支発表後リラが下落

米ドル/トルコリラは11日朝方から夕方まで、1米ドル=5.32~5.33リラで推移。その後午後4時にはトルコの10月経常収支が発表され、予想の25億5000万米ドルの黒字に対し、発表は27億7000万米ドルの黒字と黒字幅が予想を上回った。経常収支が良好だったことで、今後トルコ中銀が利下げに動くのではという観測が高まり、トルコリラは発表後に5.4リラ付近まで下落した。

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