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Dec

アメリカが対中国で大規模追加関税へ

user 著者 鳥羽賢

11日早朝にアメリカが対中大規模追加関税を用意との情報が流れた。

規模は2000億ドル程度

米中間の貿易戦争は激化の一途を辿っている。そして11日早朝になって、アメリカが中国に対して2000億ドル規模の追加関税をかける用意があるとの情報が流れた。この情報が流れたのは午前6~7時でありNY株式市場はすでに終了していたので、ダウ工業平均などには影響はなかった。しかし為替市場では円が急騰し、11日の日本の株式市場も下落している。

今日の展望

今日は午後11時にカナダの政策金利が発表されます。12日午前0時35分から英中銀のカーニー総裁が講演を行ないます。

日本225(円)

場中に続伸も先物急落

先週6日に米中がお互いに対する関税を発動させたが、その後はしばらく悪材料がなかったために10日の株式市場は続伸。日経225平均は163円高の22,215円で寄り付き、その後も22,200円台の高値圏で推移。終値は144円高の22,196円だった。夕方以降の先物はしばらく22,200円台で推移していたものの、すでに述べたように11日早朝にアメリカが対中追加関税の用意があると報道されると急落した。

米ドル/円

110円30銭まで上昇後下げる

米中貿易戦争懸念で悪材料が出なかったことや、米金利の先高感などから10日日中は米ドル高が進行。朝方には110円台後半にあった米ドル/円は、夕方過ぎには5月以来となる110円30銭まで上昇。そのまましばらくは110円20~30銭に留まっていた。しかし11日早朝にアメリカによる追加関税政策の報道が流れると、リスク回避の円買いが進み110円台まで急落した。

カナダドル/円

本日加政策金利発表

11日の午後11時にカナダ中銀が政策金利発表を予定しており、今回は0.25%の利上げが予想されている。政策金利発表前となった10日のカナダドル/円は、他のクロス円通貨のように日中から夜にかけ緩やかに上昇。午後9時頃にカナダの住宅関連指標が発表されたものの、大きな動きはなかった。そして11日早朝には、アメリカによる追加関税の報道を受け84円台後半から前半まで急落した。

WTI原油

ノルウェーのストを受け上昇

ノルウェーで10日になって石油業界の労働者がストライキを始めたとの報道が流れた。これを受けて北海油田の生産に影響が出るとの懸念から、10日のNY原油は上昇し一時は74ドル台後半に。だが11日早朝にアメリカの対中追加関税の情報が流れ、中国の石油需要が低下するとの観測が広がり73ドル台まで下げた。

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