消費税増税再延期へ安倍総理が意向を固める
著者
鳥羽賢
2016年5月27日2017年4月に予定されていた消費税の10％への増税だが、国内外の不安定な経済状況や熊本地震の影響を考慮し、再延期する意向を安倍総理が固めた。
消費税の10％への増税はもともと2015年10月に行われる予定だったものが、8％増税時の景気落ち込みからの回複が鈍いために1年半延期された。そして来年4月に予定されている増税について、今年の夏に決断をすることになっていた。
10％増税は与党が「景気条項を外した法案」を可決しており、景気の良し悪しに関わらず実行されると見られていた。しかし2016年になってからの世界同時株安を発端とする景気の低迷や、今年4月の熊本地震などの影響から再延期になる見通しになった。再延期の期間は2年程度を軸に調整中で、2年延期の場合は2019年4月になる。
安倍総理は6月1日に会見を開き、消費税増税の件について説明を行う。また今年の夏には参院選が行われるが、同時に衆議院の解散総選挙もあるかどうかが注目されていた。その点についても何らかの言及があると思われる。
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