東芝が白物家電の生産拠点を全て売却へ

　今年春に不適切会計問題が発覚してから経営危機が続く東芝は24日、炊飯器や冷蔵庫などの白物家電の生産拠点を全て売却する見通しを示した。

　東芝の白物家電の生産拠点は、日本国内の新潟県と、海外の中国、タイ、インドネシアにある。インドネシア工場は中国のスカイワース社に売却することが決定しており、他の生産拠点もこれから売却先を探す。

　白物家電以外の事業も、縮小やリストラ、生産拠点売却の方向を次々と打ち出している。テレビは海外での自社開発販売から撤退し、インドネシアとエジプトにあるテレビ工業は売却する。パソコン事業は分社化し、他社との統合も視野に入れている。半導体事業でもリストラ案を発表しており、白色LED事業などからは撤退する。

　25日の株式市場では、東芝（銘柄コード：6502）がこれらのニュースを受けて続落。前日終値は220.6円だったが、25日は約2％安の216.6円で終了した。