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世界は金融緩和合戦に戻るのか

user 著者 鳥羽賢
calendar 2019年6月18日

去年暮れ頃から世界経済の減速感が鮮明になっており、各国の金融政策もそれまでの引き締めから緩和に舵を切るところが多くなった。このまま世界経済が次の不況期に突入すると、また数年前までのような金融緩和合戦に戻ることが予想される。

欧米も近いうちに再緩和か

今年になってから各国の金融政策の方向転換が鮮明になってきた。日本はずっと超金融緩和を続けているものの、アメリカは去年暮れ時点で2019年の利上げ回数は「3回」と予想されていたが、今年の早い時期にそれが「0回」まで引き下げられた。そして今月になって、FRBのパウエル議長が遠くない将来に利下げを行うことを示唆した。

またECBも、去年時点では「早くても2019年夏」としていた利上げの開始時期を今年になってから遅らせ、最近では「早くても2020年夏」とした。さらに18日にはドラギ総裁が講演し、「見通しが改善しなければ新たな緩和が必要」と発言して今後の緩和を示唆した。

そしてオーストラリアやニュージーランドも最近は利下げを続けている。2~3年前は比較的世界の景気が回復傾向にあったのでアメリカなど緩和から引き締めに向かった国もあった。しかし去年暮れ頃から世界経済の減速感が鮮明なので、アメリカなどがまた緩和に向かっている。

リーマンショック後の数年間は、世界各国が金融緩和合戦を続けていたような状態だった。まずアメリカが金利を2008年にゼロ水準まで下げた後、2009年3月から大規模量的緩和となるQE1政策を開始。

日本はしばらく量的緩和をしなかったものの、安倍政権になった後の2013年4月から異次元緩和を開始。こちらはアメリカが量的緩和を止めても現在までずっと続いている。そしてユーロ圏は統一通貨という特殊な状況のためなかなか量的緩和を始められなかったが、2015年3月に開始した。

アメリカとユーロ圏は現在までに量的緩和を止めており、今は金融緩和合戦と言えるほどの状況ではない。だが今後世界経済がまた不況に突入したら、アメリカは利下げを続けそれでも足りなければまたQEを始める可能性がある。そしてユーロ圏はまだゼロ金利のため利下げ余地がなく、今後緩和をするとすれば量的緩和の再開などになる。

そうなると世界はまた金融緩和合戦に戻るだろう。リーマンショック前はこのような状況はなかったのに、なぜこうなってしまったのか?それはリーマンショック以降、デフレと低成長が世界の先進国の多くで慢性化しているからだ。

リーマンショック前の基準で見れば低金利や量的緩和政策を続けてもおかしくないデフレ・低成長なのだが、金融緩和をしてもなかなかデフレ・低成長から抜け出せなくなっている。それは単純に国の高齢化や人口増加の鈍化などにより、成長できるパワーが減っているからでもある。

そういった他の要因があり、すでに金融政策だけでどうにかできる問題ではなくなっている。しかし低成長から抜け出せる他の有効な策がないため、次に不況がきたら各国はまた金融緩和合戦を始めることになると思われる。

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