欧米との対立が激化しているロシアが、欧米の経済制裁への対抗策として、欧州系の航空便の自国上空通過の制限を検討していると報じられた。もし実行されれば、欧州の航空会社にとっては大きな打撃となる。
この話は、ロシアの経済紙「ベドモスチ」が報じた話だ。同紙によると、シベリアなどロシア上空の欧州系航空会社による飛行を制限することを検討しているとのことだった。
これは欧州の航空会社、ドイツのルフトハンザ、フランスのエールフランス、イギリスのヴァージン・アトランティックなど、にとっては極めて影響が大きい話となる。なぜなら、欧州と日本や韓国など東アジアとを結ぶ便は、基本的にシベリア上空を通過しているからだ。
それが制限されるとなると、欧州系の航空会社が東アジアまで飛行する場合は、相当迂回した航路を飛ばなくてはならない。ちなみに冷戦時代当時のソ連は日米など西側諸国と敵対していたため、西側の航空機は上空を一切通過できなかった。その当時日本からヨーロッパへ飛ぶ飛行機は、アラスカ州のアンカレッジなどを経由して飛んでいたものだ。当然ながらシベリア上空を通るルートよりも時間がかかり、2倍の24時間くらいかけてヨーロッパに到着していた。
ヨーロッパから東アジアまで飛ぶ場合他に考えられる経由地としては、東南アジアや中東あたりになる。どちらにしても、航空会社にとっても利用客にとっても負担は相当大きくなる。
しかしロシアは欧州系の航空会社のみに制限をかけるという話なので、その場合日系や東南アジア系など他国の航空会社を使えばよい。しかし利用客にとって選択肢が狭まるのは否めない。
航空業界における欧米の制裁の影響は他にもすでに出ている。ロシアの国営航空会社エアロフロートの傘下にあるLCC・ドブロリョートが、欧米の経済制裁のために4日から運行を全て休止する事態に追い込まれた。これはドブロリョートが運航に必要な機体のリースや保守を、ボーイングなどの欧米企業から受けていたためだ。経済制裁によってそれができなくなり、運行休止するしかなくなってしまった。
一方でロシア側にとっても、上空通過の制限は一定のリスクがある。そのリスクとは、通過させていた際に欧州の航空会社に支払ってもらっていたお金がもらえなくなることだ。
欧米とロシアがお互いに経済制裁をしていけば、必ずどちらの経済にとってもダメージになる。そのダメージは、航空業界で早くも顕在化し始めている。
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