西アフリカで感染症のエボラ出血熱が大流行しているが、西アフリカ地域はカカオ豆の産地でもある。このままエボラ出血熱が収束しないと、カカオ豆の生産や価格にも影響が出てくる可能性がある。
エボラ出血熱とは1976年に初めて発見された感染症だ。感染すると、発熱、嘔吐、下痢などの症状の他に、全身から出血して最終的には死に至るという恐ろしい病気だ。そして致死率は約70%にもなり、また有効な治療法も確立されていない。感染は患者の血液や体液を通して起こるが、空気感染はない。しかし潜伏期間が1~2週間程度あると言われるので、発症する前に気付かないうちに他人に感染していることもありえる。治療にあたる医師や医療スタッフは、感染しないように全身を防護服で覆わなくてはならない。
そのエボラ出血熱だが、今年になって西アフリカ地域で大流行している。エボラ出血熱が初めて発見されてから去年までの約40年で死亡者が1500人程度だったのが、今年は8月4日現在ですでに887人も死亡している。この数字を見ると分かるように、これまでとはケタ違いの大流行になってしまっている。
またこれまでの流行はコンゴ民主共和国やスーダンなどの主に中央アフリカで起こっていたのだが、今年の大流行は西アフリカで起こっている。887人の死者のほとんどは、ギニア、シエラレオネ、リベリアの3ヶ国で出ている。
しかしここで問題となってくるのが、この地域が世界有数のカカオ豆の生産地でもあることだ。カカオ豆は、アフリカのコートジボワールとガーナで世界の生産の約半分を占めている。しかしコートジボワールは今年エボラ出血熱が大流行しているリベリアのすぐ東の国で、ガーナはそのさらに東の国だ。つまり、エボラ出血熱の流行がこれらの2国に広がっていく可能性がある。
カカオ豆は近年新興国などの需要急拡大を背景に、価格が高騰している。そのためにカカオ豆を原料としたチョコレートの価格も引き上げざるを得ず、明治や森永が7月からチョコレート製品の内容量を減らすという「実質的値上げ」を実行している。
そしてここにきてのエボラ出血熱の大流行だ。すでにシエラレオネでは、カカオ豆のプランテーションで農民が農地を放棄して避難しなくてはいけない事態になっている。これがコートジボワールやガーナにまで拡大していったら、両国のカカオ豆プランテーションも放棄する農民が続出して、カカオ豆の生産が悲惨なことになる。
そうなると、これまで以上にカカオ豆価格が暴騰することになりかねない。カカオ豆価格が暴騰したら、チョコレート製品もこれまでよりさらに値上げされることになる。エボラ出血熱は、このままいくと世界の経済に深刻な被害をもたらしかねない。
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