今月末にEU離脱を控えているイギリスだが、10日から11日にかけてアイルランドと国境問題について合意に達するとの期待が急浮上。そのためポンドが急激に上昇している。今後は離脱問題が落ち着くまで、このような荒い値動きが増えると思われる。
イギリスのEU離脱問題は強硬離脱派のジョンソン首相になってから、「合意なき離脱」になるのではないかという悲観的な見方が台頭。そのためここ数ヶ月のポンドは軟調な動きが多かった。
9月20日頃から10月9日までもポンドは下落が続き、10月8日にはポンド/円が一時130円台をつけた。しかし10月10日になって、状況は一転する。きっかけはこの日まで行われていた、イギリスのジョンソン首相とアイルランドのバラッカー首相の会談だった。
日本時間の10日の夜遅くになると、会談を終えた両首相が共同声明を発表し、「建設的な話し合いができた」と発表した。この発表前まで131円台前半に留まっていたポンド/円は、声明の内容から国境問題に関して両国の合意期待が膨らみその後大きく上昇。11日朝までに134円台になった。
さらに日本時間の11日夕方になって、英のバークレイ離脱担当相とEUのバルニエ首席交渉官が会談を行い、その会談では進展があったと報道された。この報道を受けて夕方以降にポンドが10日夜以上の勢いで高騰し、夜10時までには137円台になった。これでポンド/円は10日夜からの24時間で6円も上昇したことになる。
またポンド/円が上昇しただけではなく、ポンドは対米ドル、ユーロ、スイスフランなど他の主要通貨に対しても猛烈に上昇した。10日夜からの動きが円安ではなく、あくまでポンド買いによるものだという事実を示している。
英のEU離脱日まで残り約3週間と迫り、これからのポンドは10~11日のような唐突に極端な動きをするケースが増えると思われる。今回はEU離脱にとって楽観的になれる材料が出たのでポンド高になったが、反対に悲観的な材料が出れば突然大きくポンド安になることもあるだろう。
全てはEU離脱というイギリスの将来に大きく影響するイベントを今月末に控えているためだ。そして「延期決定」という形で落ち着かない限り、少なくとも今月は荒い値動きが続くと思われる。
世間はイギリスの「合意なき離脱」だけを警戒しているが、たとえ英とEUの間に合意があったとしても離脱するならリスクは残る。イギリスがEUの単一市場から離脱すれば、それまでイギリスに輸入されてきた製品がなかなか入ってこなくなるからだ。リスクが残る以上、合意があってもポンドのレートが落ち着くとは限らない。
離脱問題が落ち着くまでポンドは極端な動きが多くなるため、ポンドの取引はそれを踏まえて行うことが求められる。
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