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28
Jan

英EU離脱の影響がどこまで残るか

user 著者 鳥羽賢

今週は英EU離脱の影響がどこまで残るかが焦点になる。

先週金曜は株式市場が大暴落

先週行われたイギリスのEU離脱を問う国民投票の結果、離脱派が勝利。その結果を受けて金融市場では円高・株安が急進行し、日経225平均は1,286円も大暴落した。今週はリスク回避の円高・株安の流れがどこまで残るかが焦点になる。短期的には落ち着くかもしれないが、英EU離脱の影響は長期で残ると思われる。

今日の展望

28日の午前2時半頃から、FRBイエレン議長やECBのドラギ総裁が講演を行います。

日本225(円)

リーマン・大震災を上回る暴落

イギリスの国民投票の開票が24日朝から進んだため、この日の株式市場は開票の経過に振り回されることとなった。朝方は「残留派が優勢」との世論調査が流れていたことから16,300円台と高く始まったが、開票が進み離脱派優勢が伝わると暴落。この日は結局1,286円安の14,952円で終了した。1日の下げ幅としては、リーマンショック時、大震災後の2011年3月15日、アベノミクスの反動暴落の2013年5月23日を全て上回る。

ポンド/円

2012年以来の安値に

24日の金融市場大変動の震源地となったイギリスのポンドは、英EU離脱によって暴落。朝方は残留有利の報道があったため160円付近まで上昇したポンド/円だが、開票が進み離脱派がリードするにつれて急降下。特に正午前に離脱派が大きくリードを広げたため、短時間で10円以上という歴史的な下げとなった。午後1時前後には2012年12月以来となる133円台をつけ、その後はややリバウンドして先週を終えた。

一時2年ぶりの1,350ドル

金融市場にリスク回避姿勢が広がったため、金曜は金が株式市場とは反対に暴騰。朝方は1,250ドル付近にあったNY金は、英国民投票の開票で離脱派有利が伝わると急上昇。正午頃には1,350ドルをつけた。金の1,350ドルは、2014年3月以来約2年ぶり。これで過去数ヶ月間続いてきた1,200~1,300ドルのレンジ相場をブレークしたことになる。

米ドル/円

一時100円割れもその後横ばい

英国民投票による金融市場の大変動は、米ドル/円にも影響。開票前は106円まで円安になっていたレートが、開票が進むにつれて円高・米ドル安に。正午前には2013年11月以来となる100円割れ、98円台をつけた。ただその後はリバウンドし、午後から25日朝まで102円台で横ばいのままだった。

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