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28
Jan

産油国が原油の生産調整で合意

user 著者 鳥羽賢

28日のOPEC非公式会合で原油の生産調整で合意に達した。

日量3250万バレルに制限で合意

26~28日にアルジェリアで国際エネルギーフォーラムが開催され、その期間中の28日に産油国が非公式会合を持って原油の生産調整について協議が行われた。そしてサウジアラビアとイランの利害の隔たりなどがあったものの、最終的には11月から原油生産を日量3250万バレルに制限することで合意。この合意を受け、先物市場では原油が急騰。NYなど各国の株式市場も堅調な動きを見せた。

今日の展望

今日は午後9時半にアメリカの第2四半期GDP確定値が発表されます。

日本225(円)

下落後29日未明に先物高騰

前日の夕方以降に円高が進んだことなどから、28日の日経225平均は前日比179円安の16,504円と安く寄り付き。そのまま16,400円台を中心にさえない動きが続き、終値は218円安の16,465円だった。しかしこの日のOPEC非公式会合で産油国が生産調整で合意できたことから原油とNY株式市場が高騰し、それに合わせて日経225先物も29日未明に上昇。16,600円台で29日朝を迎えた。

WTI原油

OPEC合意後5%上昇

すでに述べたように、28日に行われたOPECの非公式会合で、産油国が11月から原油の生産量を日量3250万バレルに制限することで合意した。この合意を受けてNY原油は5%ほど急騰し47ドル台に。またこの日発表された米原油在庫が、予想の前週比240万バレル増に対し結果が190万バレル減と減少していたことも、原油買いにつながった。

ユーロ/米ドル

ドラギ総裁の発言前後にユーロ高

ECBのドラギ総裁が、28日の午後10時半からドイツ下院で証言。その中で「ECBの緩和策は下限に近い。他の政策による補完が必要」と発言した。午前中から午後にかけて1.121付近で推移していたユーロ/米ドルは、15時に発表されたドイツの経済指標がやや悪かったことから一時1.118まで下落。その後はまた1.12台に戻り、ドラギ総裁の発言によって再び1.19を越えて下げたが、29日朝までにまた元の水準に戻る展開だった。

天然ガス

気温低下観測で下げもその後反騰

アメリカで今後はしばらく気温が例年よりも低下に向かうとの予報が流れ、その予報を受けてNY天然ガスは下落。28日朝時点では100万BTU=302セント付近にあったが、夜までに295セントまで下げた。しかしその後生産調整で合意の報道から原油が高騰したため、それにつられるように天然ガスも反騰し29日朝には300セントを再び越えた。

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