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28
Jan

イタリア国民投票の影響は限定的

user 著者 鳥羽賢

日曜のイタリア国民投票の影響は限定的だった。

イタリア国民投票後に首相が辞任を発表

4日日曜にイタリアで国民投票が行われ、憲法改正に反対する票が過半数となった。この国民投票に政治生命をかけていたレンツィ首相は、結果が判明後辞任を表明。この事態を受けて5日朝には一時円高・ユーロ安が進行するなど、金融市場にリスク回避姿勢が広がった。しかしユーロ安は一時的な動きで終わり、午後以降は一転してユーロ高の動きが進行した。

今日の展望

今日は午後12時半にオーストラリアの政策金利が発表されます。

日本225(円)

円高などから続落

すでに述べたように、4日にイタリアで国民投票が行われその後レンツィ首相が辞任を表明。この展開がリスク回避要因となり、週明けの金融市場は円高・株安でスタートした。前日比77円安の18,349円で寄り付いた日経225平均は、その後も軟調な展開が続き後場には18,200円台に。終値は239円安の18,274円だった。しかし夕方以降の先物の時間になると、円安・ユーロ高などを受け日経225先物が急騰し一時18,500円台をつけた。

米ドル/円

115円に接近後反落

イタリア国民投票の結果を受け、5日朝の米ドル/円は円高になり112円台をつけた。しかし国民投票の影響は限定的だったため、112円台に留まったのは1時間程度ですぐに113円台を回復。そして午後12時に発表された11月ISM非製造業景況指数が予想を上回る良好な数字だったため、発表後にレートは115円に近付いた。だがドルの買われ過ぎ感が台頭しその後は急落。結局6日朝までには113円台に後退した。

ユーロ/円

朝方下落後4円の大幅高

先週を121円で終えたユーロ/円は、イタリア国民投票後の不透明感の台頭から週明けはユーロ安スタート。午前8時頃には118円台まで下落した。しかし影響は一時的でその後は円安・ユーロ高に転じた。午後7時に発表されたユーロ圏の10月小売売上高が好調だったこともあり、ユーロ高はその後も継続。午後12時頃には123円台をつけ、朝方の安値から4円以上の大幅高となった。

アップル

下げはトランプ新大統領の発言が影響か

アメリカのトランプ新大統領が、5日に「海外に移転した企業にはアメリカに製品を輸入する際に35%の関税をかける」と発言。この政策が実施されれば海外で生産をしているAppleなどの企業が影響を受けるのは必至となる。5日Apple株は軟調な展開で前日比0.7%安の109.11ドルで終了したが、この発言の影響もあったと考えられる。

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