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Aug

NYダウが800ドル安で今年最大の下げ

user 著者 鳥羽賢

14日はNYダウが800ドルも暴落した。

米国債の逆イールドで景気後退懸念

前日・13日には米政府が対中関税第4弾を一部延期すると発表したために383ドル上昇したNYダウだが、14日には一転して暴落した。引き金となったのは、米短期金利が長期金利より高くなる「逆イールド」現象によって景気後退懸念が高まったことだと見られている。NY株式市場は序盤から売りが殺到し、ダウは8月6日の767ドル安を上回る800ドル安で終了。今年最大の下げ幅となった。

今日の展望今日は午後9時半にアメリカの7月小売売上高が発表されます。

日本225(円)

日中上昇も先物暴落

前日のNYダウは米政府による対中関税一部延期の発表を受け383ドル高で終了。そのためこの日の東京株式市場も堅調だった。日経225平均の寄り付きは114円高の20,669円で、その後も前場から後場にかけて20,600円台の高値で推移。終値は200円高の20,655円だった。しかし夜になるとNY株式市場が暴落したため、日経225先物も同様に大きく下げ15日朝までに20,100円付近になった。

米ドル/円

再び105円台まで下落

米政府による対中関税の一部延期の発表を受け前日には円が急落し、米ドル/円は107円近くまで上昇した。14日朝には106円台半ばにあったレートだが、そのまま夜まで106円40銭付近で推移。そして夜以降になるとNY株式市場の下げを受けて円高が進行したものの、それほど大きくは下げずかろうじて105円台に突入する程度で留まった。

ビットコイン(日本円)

14日朝から10%近く下げる

アメリカで申請されていたビットコインETFの承認に関する決定を、10月まで延期するとSEC(米証券取引委員会)が発表した。14日早朝には116万円付近にあったビットコインは、この決定が売り材料となり午前中に数万円下落。その後は午後から夜にかけて落ち着いていたものの、15日未明には一段と下落し一時は106万円台に。14日早朝からの24時間で10%近い下げとなった。

景気懸念で再び金買い

米政府による対中関税延期の発表は金相場に大きく影響し、13日夕方過ぎに1,530ドルを超えたNY金は14日未明までに50ドルも下落した。14日朝までに1,500ドル付近までリバウンドしてきた後、そのまま日中から夜まで1,500ドル付近で横ばい。そしてNY株式市場が始まり暴落すると、リスク回避の金買いがまた活発化し15日未明に一時1,520ドルを超えるところまで上昇した。

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