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28
Jan

FRB利上げ決定で金融市場が変動

user 著者 鳥羽賢

15日未明にFRBが利上げを発表した。

来年の利上げペースは加速か

13日から2日間のFOMCを終え、日本時間の15日午前4時にFRBが政策金利を発表。市場の予想通り、0.25%の利上げが発表された。この発表を受けてそれまで横ばいだったNY株式市場は下落し、ダウは8日ぶりの大幅安となった。また米ドルは急騰するなど、金融市場全体にかなりの影響が出ている。

今日の展望

今日は午後5時半にスイスの政策金利が発表されます。午後9時にイギリスの政策金利が発表されます。

日本225(円)

日中横ばい後先物が円安で上昇

FOMCの直前となった14日の国内株式市場は、様子見ムードもあって終日横ばいに近い動きだった。前日比20円高の19,270円で寄り付いた日経225平均は、前場に多少下げたものの後場にリバウンド。結局終値は前日とほぼ変わらない19,267円だった。夕方以降の先物の時間は最初のうちは19,100円台で低迷していたが、FRBの利上げ発表後円安になると19,300円台まで上昇。

米ドル/円

10ヶ月ぶりに117円台

他の多くの株・通貨と同様、14日日中にはFOMC前の様子見もあって米ドル/円も115円付近で横ばいだった。そして15日午前4時に利上げが発表されると、今後の利上げペースが加速する見通しが示されたことから米ドルが急騰。15日朝には2ヶ月以来10ヶ月ぶりに117円台をつけ、さらに15日中には118円台もつける勢いで上昇している。

WTI原油

米在庫減でも原油安

米エネルギー情報局(EIA)が、14日に週間原油在庫を発表。予想の前週比160万バレル減に対し、発表は260万バレル減と減少幅が大きかった。しかしFRB発表後の米ドル高などの材料からNY原油は上がる力がなく、14日朝の52ドル台から15日朝には50ドル台まで下落。OPECが減産で合意したにも関わらず、原油には勢いがない。

ユーロ/米ドル

去年3月の安値更新寸前

FRB発表後の米ドル高は、ユーロに対しても同様だった。14日日中から夜にかけて1.065付近で推移していたユーロ/米ドルは、FRB発表後にユーロ安が進行。15日朝には1.05を割り、1.04台に突入。去年3月にECBが量的緩和を開始したが、その頃につけた1.046の安値を更新する勢いになっている。この安値を更新すると、ユーロ正式発足の2002年頃以来の安値となる。

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